2016.07.08 13:02 更新
2016.07.08 取材
床材などで普段から目にすることの多い「縞板」が、なんとアクセサリとして華麗なる転身を遂げていた。丸和製作所が手がける、工場の職人発のプロダクトを眺めてみよう。
板金メーカーらしいプロダクトといえる、縞板を使ったボックスやトレーを出展していた丸和製作所。武骨ながらどこかオシャレな、男ウケしそうなアイテムに仕上がっている |
最大3mの抜き曲げ加工から最小1mmの精密板金までを手がける、板金メーカー株式会社丸和製作所が出展していたのは「縞板」を使ったプロダクト。縞板といえば、バスやトラックなどの床やステップ、建物の階段、道路の段差解消材などに用いられる、独特の滑り止め用突起がついたあのプレートだ。
本来の用途とはかけ離れたアイデアのように思えるものの、実は工場の職人たちの間で以前から活用されていた使い方。職人たちが廃棄される端材を加工して、自前の工具箱などを仕立てていた点に着目、それを実際に製品化したというアイテムなのだ。
ちなみに縞板とは、あちこちで使われているこのプレート(コレ自体は鉄製)。圧延によって、表面に滑り止め用の突起が付けられているのが特徴だ | |
こちらはペンなどを並べておくのにピッタリな「縞板TRAY」。価格は税抜1,300円から |
本来の素材の特性から、耐久性の高さは折り紙つき。使われているのはアルミ製の縞板で、レターボックスやペンケースをラインナップする「縞板BOX」、ペンや道具などを並べておける「縞板TRAY」、新製品のメモケース「縞板MEMO」など、サイズや個性の異なる複数のモデルが用意されている。
ペンケースやレターボックスなどのサイズ別モデルを揃える「縞板BOX」は税抜3,000円から、新しいメモケース「縞板MEMO」は税抜1,600円前後だ | |
ほかにも金属を加工して製造された、気になるアイテムも出展中。こちらは金属を曲げて溶接し、枡に仕立てたもの。内側には輪島塗が施されている | |
武蔵野美術大学とコラボした、産学協同開発の「雨鍔」。傘を日本刀のようにカッコよく持ち歩くためのアイテムだ |
文: GDM編集部 絵踏 一
株式会社丸和製作所: http://maruwa-ss.com/