2018.06.08 15:00 更新
2018.06.08 取材
「EVOLV X」で強烈なインパクトを残した、Phanteks(本社:オランダ)第2弾となるアイテムは、専用オプションとも言える電源ユニット「REVOLT X」シリーズを取り上げる。「EVOLV X」によるデュアルシステム構成を実現するキモとなるアイテムの秘密を早速紹介していこう。
グランド ハイアット台北のプライベートルームで、ギミック満載の新型PCケース「Enthoo EVOLV X」を披露したPhanteks。今回はその専用オプションとも言える電源ユニット「REVOLT X」シリーズを紹介する。
ケーブルを接続するモジュラーコネクタは、しっかりと2システム分用意されている。なお開発のきっかけは「EVOLV X」だが、他のケースでももちろん使用することはできる |
最大の特徴は、2系統のシステムそれぞれに独立した電源を供給できる“デュアルシステムのサポート”にある。この機能を使うことで、電源ユニットが1台しか搭載できない「EVOLV X」でもデュアルシステムの構築が可能になるわけだ。なおそれぞれのシステムの電源ON/OFFは完全に独立して制御が可能。ただし出力については動的に制御されるため、2つのシステムで最大出力を超えない限りは、電力不足に陥る心配もない。
ファンの通気孔部分にはハニカム構造を採用 | 背面部にはSeasonic製電源ユニットでおなじみの「HYBRID」ボタンを搭載 |
容量ラインナップは1,000Wと1,200Wの2モデルで、80PLUS認証はPLATINUMを取得。製造を手がけるのは品質・信頼性に定評のある“Seasonic”で、ケーブルは必要なもののみ接続するフルモジュラー方式を採用する。その他、コンデンサは日本メーカー製、冷却ファンは135mmの流体軸受ファンで、背面スイッチでセミファンレス機能の有効・無効の切り替えが可能だ。
製品の製造を行っているのはSeasonic。なおすでにパッケージも完成していた |
また電源ユニットのバリエーションとして、電源を連結して大出力化できる「REVOLT PRO」シリーズも準備中。この電源を使うことで、日本の一般家庭では対応できない1,500Wを超える電源ユニットを構築することができるようになる。
電源を連結して大容量化できる「REVOLT PRO」シリーズ。コネクタ部分には入力用の24pinと8pinコネクタが用意されている |
こちらは80PLUS GOLD認証を取得したフルモジュラー電源ユニットで、容量ラインナップは850Wと1,000Wの2モデル展開。なお今回発表された電源ユニットは、いずれも9月ごろにグローバル市場向けに発売が開始される予定。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Phanteks: http://www.phanteks.com/
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