2019.06.13 11:39 更新
2019.06.13 取材
自作のゲームやソフトウェアを動作させることができる、ゲームボーイ用カートリッジ基板「GB RAW Cartridge v1.0」が家電のケンちゃんに入荷。niccolli氏による同人ハードウェアで、価格は税込8,480円だ。ただし入荷数少量につき、すでに完売となっている。
GBDKなどを使用して作成した、自作ゲーム・ソフトをゲームボーイで動作させる基板 |
「GB RAW Cartridge v1.0」は、自作のゲームやソフトウェアをゲームボーイで動作させることができる、ブランクのカートリッジ基板。ユーザー自身でファームウェアを修正することで各種センサーとの連携も可能で、応用次第ではゲームボーイをBluetoothマウス化することもできるという。
対応機種は初代ゲームボーイで、ゲームボーイカラーでも一部制限つき(倍速モード非対応)で動作する。CPUが4MHzの環境でのみ動作を確認しているとのことで、それ以降の機種で動作するかは不明。
ゲームボーイへの搭載イメージ。製品には、基板の破損を防ぐアクリルカバーも付属している |
カートリッジROM/RAM、およびMBC(Memory Bank Controller)機能をUSB経由で書き込める。書き換えのインターフェイスにはdfu-utilを使用し、Windows/Mac OS/Linux環境での書き換えに対応。標準では正常動作を確認するために、カラーバーを表示するソフトウェアが書き込まれているという。なお、MBC5相当の機能を持っているものの、カートリッジROMの容量は1MBまで。
また、別売りのボタン電池CR2032を利用したバッテリーバックアップ機能も搭載。電源OFF時にRAMデータをマイコン内のROMに書き込み、次回起動時にRAMに展開する。バックアップされたRAMデータは、USB経由で読み出すことも可能だ。なお、電源OFF時に消費される電池のライフは、約2ヶ月程度とのこと。
データ通信用のmicroUSB、バッテリーバックアップ用のボタン電池ソケットを搭載。基板裏はゲームボーイに接する関係上、フラットで何も実装されていない |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
製品情報(niccolli): https://niccol.li/cartridge/
家電のケンちゃん@秋葉原東京ラジオデパート店: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926