2020.03.28 19:00 更新
2020.03.28 取材
秋葉原にて「エターナルアミューズメントタワー by Asobox」など複数のゲームセンターを運営していた、株式会社エターナルアミューズメント(本社:東京都千代田区)が倒産。今月上旬より休業が続いていた各店舗は、そのまま閉店となる見込みだ。
旧トラタワから営業を引き継いだ「エターナルアミューズメントタワー」など、全国でアミューズメント施設運営を行っていた株式会社エターナルアミューズメントが倒産した |
アミューズメント施設運営企業の株式会社エターナルアミューズメントが3月18日付けで廃業を告知、倒産したことが分かった。同社は秋葉原地区にて、「エターナルアミューズメントタワー by Asobox」や「キラキラAsobox 秋葉原クレーン店」など、複数のゲームセンターを運営していた。
「エターナルアミューズメントタワー by Asobox」は、かつてレトロゲームの聖地として知られた「トライアミューズメントタワー(通称:トラタワ)」が前身。「秋葉原クレーン研究所」などとともに、2017年に株式会社トライ(現有限会社トライアミューズメント)より営業譲渡を受け、同社が運営を行っていた。
ちなみに同社は、秋葉原地区の5店舗に加え、ゲームセンター「キラキラAsobox」やアニメ雑貨販売店「Anibox」を全国に約100店舗展開。ショッピングセンターやカラオケ店などへのアミューズメント機器設置も広く手がけていた。
店頭には、新型コロナウイルスの流行のため、3月末まで休業する旨の告知が張り出されていた。感染拡大による影響に加えて、折からの経営難も背景にあったとみられる |
しかし積極的な出店による負担と2019年10月の消費増税による売り上げ減少が響き、昨年末より取引先への支払い遅延が発生。そこへ新型コロナウイルスの流行にともなう来店者数と売り上げの減少が追い打ちをかけ、事業継続を断念するに至った模様だ。市場では“都内初の新型コロナウイルス関連倒産”に位置付ける向きもある。
秋葉原店頭では今月上旬より「新型コロナウイルスに対する政府の対策基本方針を踏まえ、3月25日(水)まで一時休業する」旨の告知が掲示。全店舗で休業が続いていた。
なお、企業信用調査を行う帝国データバンクの発表によると、2019年5月期末時点における負債は約68億6,100万円という。
ラブライブグッズの騒動でも話題になった旧「秋葉原クレーン研究所」跡地(チチブ電機ビル)で営業していた、神田明神通り沿いの「キラキラAsobox 秋葉原クレーン店」 | 駿河屋やめいどりーみんなどと同じビルに入居していた、中央通りの「キラキラAsobox 秋葉原3号店」 |
ネジやコネクタで有名な西川電子部品の隣にある「キラキラAsobox 秋葉原4号店」 | 中道通りにて、イオシス アキバ中央通店の隣で営業していた「キラキラAsobox 秋葉原5号店」 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一