2017.02.13 15:19 更新
2017.02.13 配信
透過率80%を誇る透明液晶ディスプレイがジャパンディスプレイからリリースされた。
ジャパンディスプレイ独自技術を採用することで、従来のカラー液晶ディスプレイに必要なカラーフィルターと偏光板を省略。有機ELをベースにした従来の透明ディスプレイに比較して、透過率を1.8倍まで引き上げることに成功した。これにより、拡張現実などのデジタルコンテンツと現実世界の同時表示が可能となり、ショーウィンドウや広告、教育、車載向けなどで、新たなディスプレイの使い方を実現できるとしている。
今回開発された液晶は4.0型で、画素数は300×360ドット、精細度は117ppi、表示色は1,677万色。日本電信電話株式会社とパナソニック株式会社が共同で開発中の「透明ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末」で本液晶が採用され、2月16~17日開催の「NTT R&Dフォーラム2017」にサンプルが出展される予定だ。
なお同社では今後、中~大型の液晶ディスプレイへの展開を進めつつ、2018年以降の量産開始を目指すという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
株式会社ジャパンディスプレイ: http://www.j-display.com/