2017.07.07 11:26 更新
2017.07.07 配信
対応グラフィックスカードの多くが完売状態になるなど、アキバでも話題の仮想通貨マイニング。MSIからは、既存のIntel 100/200シリーズ向けに専用BIOSの提供が開始された。
BitCoinをはじめとする仮想通貨のマイニングでは、GPU性能が重要になるため、システムには1世代前のIntel H81/B85とHaswellを使うのが主流だった。しかし、プラットフォームの世代交代により流通量が激減。新たにマザーボードやCPUを購入するのが難しくなっている。
これに伴い、最近ではIntel 100/200シリーズとSkylake/Kaby Lakeを組み合わせた環境を構築するユーザーが増えている。しかしこれらのシステムでは6枚のAMD製グラフィックスカードを搭載した場合、3枚もしくは4枚のグラフィックスカードがOS上から正しく認識できず、その性能を最大限に発揮できないことがある。
そこでMSIでは、6枚のグラフィックスカードに効率的にリソースを割り当てることができる「above 4G decoding」オプションを追加した、マイニング向けBIOSの提供を開始した。
専用BIOSを適用すると6枚のグラフィックスカードに効率的にリソースを割り当てることができる「above 4G decoding」オプションが追加される |
現在BIOSの提供が開始されているのは「Z170-A PRO」「Z170A SLI PLUS」「Z170 KRAIT GAMING」「Z170A KRAIT GAMING」「Z170A KRAIT GAMING 3X」「Z270-A PRO」「H270-A PRO」の7モデル。
なおこちらの公式ブログでは、「Z270-A PRO」で6枚のグラフィックスカードを認識させる手順と、マイニング向け動作が確認できているマザーボードの一覧が記載されている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI): http://www.msi.com/