2017.10.02 18:25 更新
長く家庭やオフィスを照らしてきた、蛍光灯照明器具の生産終了がパナソニックからアナウンス。2019年3月末をもって、現在手がけているすべての蛍光灯照明器具の生産を終了する。1952年にプル式の蛍光灯照明器具の生産を開始してから、67年で時代の一線から退くことになった。
パナソニックは、すでに2016年3月末をもって、住宅市場向け蛍光灯照明器具の生産を終了している。これは政府による「新成長戦略」や「エネルギー基本計画」、一般社団法人 日本照明工業会が掲げる「照明成長戦略2020」の目標に基づくもので、2010年に直管LEDランプ搭載ベースライトを発売して以来、照明のLED化を推進してきた。現在は非住宅市場向けにのみ出荷を行っているが、その分野でも順次生産を終了する。
具体的には、2018年4月末に黒板灯や階段通路誘導灯、非常用ダウンライトなど約70品番の生産を終了。さらに2019年3月末に「富士型」「笠付」「笠なし」「埋込型」「防湿型」「防雨型」など約120品番の生産を終了し、すべての蛍光灯照明器具の生産を終える。
今後の照明器具への取り組みとしては、2012年から発売している一体型LEDベースライト「iD」シリーズに代表される、高効率LED照明器具の普及を加速させていく。なお、メンテナンス用の蛍光ランプについては、照明器具生産終了後も継続生産が行われる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
パナソニック株式会社: http://panasonic.jp/