2018.09.06 22:00 更新
2018.09.06 配信
AMDより、「Zen」アーキテクチャを採用した「Athlon」シリーズの省電力CPU「Athlon 200GE」が発表された。
Radeon Vegaグラフィックスを内蔵した14nmプロセスのCPUで、TDP35Wで動作する。TDP同等の旧世代APUに比べ大幅に性能が向上したほか、TDP50W級の競合CPUとの比較でも最大19%高速な点など、ワットパフォーマンスの高さがアピールされている。
主な仕様は、2コア/4スレッドを内蔵し、動作クロックが3.2GHz、グラフィックスコアはCompute Units 3基を内蔵する。CPUソケットはSocket AM4で、DDR4メモリ、NVMeストレージ、4Kディスプレイ、USB3.1 Gen2をサポート。市場想定売価は55ドルで、9月18日より出荷が開始される見込みだ。
なお、「Zen」ベースのAthlonシリーズとして「Athlon 220GE」と「Athlon 240GE」もラインナップ。こちらは2018年第4四半期の出荷開始に合わせ、仕様が公開される。
また、同時に「AMD GuardMI technology」を搭載したデスクトップ向けエンタープライズCPU「Ryzen PRO」の第2世代シリーズも発表された。エンタープライズ市場や公共機関への提供を想定し、通常のRyzenプロセッサに比べセキュリティ性能を強化。前世代に比べ、マルチコア性能が10%向上しているという。
最上位の「Ryzen 7 PRO 2700X」(8コア/16スレッド/3.6GHz/最大4.1GHz/TDP95W)のほか、「Ryzen 7 PRO 2700」(8コア/16スレッド/3.2GHz/最大4.1GHz/65W)、「Ryzen 5 PRO 2600」(6コア/12スレッド/3.4GHz/最大3.9GHz/65W)の合計3モデルに加え、Athlonシリーズの「Athlon PRO 200GE」(2コア/4スレッド/3.2GHz/TDP35W)をラインナップする。
なお、すでにDellやHP、Lenovoなど主要なOEMメーカーへの出荷が開始されている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
AMD: http://www.amd.com/