エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.217
2013.03.22 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
Tt eSPORTS「Level 10 M Mouse」 実勢売価12,800円前後 製品情報(株式会社アスク)(Tt eSPORTS) |
そもそも「Level 10 M Mouse」は、Thermaltakeが10周年を記念して発表したPCケース「Level 10」の流れを汲む派生モデルだ。「BMW Group DesignWorksUSA」がデザインした、そのオリジナリティあふれる第1弾モデルの外観には度肝を抜かれた人も多かっただろう。
そのデザインが業界を驚かせた、「BMW Group DesignWorksUSA」が生み出したデザイナーズPCケース「Level 10」。2009年のCOMPUTEX TAIPEIで発表された |
そもそも同社は、BMWのインテリアデザインをいくつも担当してきたアメリカのデザイン会社Designworksを前身とする。1995年にBMWに買収された後は、BMW Group DesignWorksUSAとしてBMWのアメリカにおける有力なデザイン拠点として活動してきた。その後も車作りはもちろん他業種のプロダクトデザインも積極的に展開し、特にエアロダイナミクス設計の思想を応用した独特のデザイン哲学は各分野で高い評価を受けている。
同社とのコラボレーションで生まれた「Level 10」シリーズにより、その先進的なデザイン性はPCの世界にも持ち込まれた。今ではラインナップはPCケースに留まらず、この「Level 10 M Mouse」を筆頭にThermaltakeのゲーミングデバイスブランドTt eSPORTSに拡大。最近は同様のデザインコンセプトを採用するヘッドセットなどのリリースも始まっている。
「Level 10」のデザインコンセプトが吹きこまれた「Level 10 M Mouse」。最近はさらなる派生モデルも数を増やしつつある |
分離構造のベースとトップをステアリング軸で連結。「Level 10 M Mouse」の搭載する、実用的かつ独特なアジャスト機構は決してデザイン先行ではない |
DesignWorksUSAらしさが光る尖ったデザインの「Level 10 M Mouse」は、ベースとトップを分離してステアリング軸で固定する特殊構造を採用している。もちろんその特異な外見はただの飾りではなく、高さや傾きを六角ドライバーで調整できるという、“アジャスタブル”な機構を実現するため。トップのパームレスト部にはハニカム状の通気口も用意され、長時間のゲームプレイでも手のひらに熱がこもらないよう工夫されている。
搭載するレーザーセンサーの解像度は最大8200dpiで、50dpi刻みの4段階に設定可能。ボタン数はマクロ設定に対応する7ボタン(+「DPI/PROFILE」ボタン)を実装、最大5つのプロファイルを128KBのオンボードメモリに保存できる。
接続インターフェイスはUSBで、ケーブル長は1.8m。カラーバリエーションはダイアモンドブラック、ミリタリーグリーン、ブレージングレッド、アイロンホワイトの4色が用意される。
ダイアモンドブラック | ミリタリーグリーン |
ブレージングレッド | アイロンホワイト |