エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.224
2013.04.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
GIGABYTE「GA-C1007UN-D」 4月中旬発売予定(価格未定) 製品情報(GIGABYTE TECHNOLOGY) |
Intelの主力プロセッサIvy Bridge。前世代Sandy Bridgeの改良版という位置づけで、機能面には大きな改良は加えられていない。しかし、製造プロセスは32nmから22nmへ。また、トランジスタを立体構造化して搭載する「トライゲート」技術の採用により、ワットパフォーマンスを大幅に向上させた。ちなみに、デスクトップ向け最上位モデルCore i7-3770KとCore i7-2700Kの比較では、動作クロックは同一にも関わらず、TDPは95Wから77Wへ下がり、約23%改善されている。
このIvy Bridgeのメリットを生かし、省電力向けへチューニングしたのがCeleron 1007Uだ。IntelがこのクラスのTDPに設定している、17Wの枠を維持しつつ動作クロックをアップ。Sandy Bridge世代のCeleron 847からCPUコアは400MHz、GPUコアは200MHz引き上げられ、なかなかパワフルな仕様へと変貌している。
ノート用のチップセットIntel NM70 ExpressとCeleron 1007Uを標準装備する |
GIGABYTE「GA-C1007UN-D」は、Mini-ITXマザーボードでは初めてCeleron 1007Uを採用した省電力向けマザーボード。同社の品質基準「Ultra Durable 4 Classic」に準拠し、湿気に強い「新開繊クロス方式」のPCBを始め、静電気放電やサージ抵抗に優れる「ICマイクロチップ」、発熱の少ない「低RDS(on) MOSFET」、50,000時間の高耐久固体コンデンサを採用することで、高い安定性と耐久性を実現。省電力プラットフォームの主な用途である、ファイルサーバーや録画PCのような常時起動マシンで力を発揮する。
また、拡張面に目を向けると、SATAポートは内蔵がSATA3.0(6Gbps)×1、SATA2.0(3Gbps)×2、外部がeSATA2.0(3Gbps)×1の計4ポート。メモリスロットはDDR3×2のデュアルチャネル対応で、最大16GBまで実装できる。
さらに、RealtekチップによるデュアルギガビットLANやD-Sub/HDMIの2系統のディスプレイ出力など、インターフェイスはなかなかの充実ぶり。シリアルポート、パラレルポート(ピンヘッダ増設)、PS/2×2など、省略されがちなレガシーインターフェイスも搭載しているため、旧資産を活用したい場合にもいい選択肢となるだろう。
CPUクロックは800MHz~1,500MHzで変動する。ちなみに高負荷時の方がコア電圧は若干低め |
GPU-Z 0.6.8の結果。メモリクロックは搭載メモリのクロックがそのまま反映される |
JMicron「JMB368」チップで、IDEポートを追加したバリエーションモデル「GA-C1007UN」もラインナップされる |