エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.637
2018.02.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは各種公式ベンチマークを使い、実際の3Dゲームに則したパフォーマンスを検証していこう。まずは比較的ライトなオンラインRPG「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」のスコアから。画質設定は「最高画質」を選択し、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類で測定を行った。
Ryzen 2000GシリーズのスコアはCore i5-8400の約2倍。いずれの解像度でもポイントは7,000を超え、“とても快適”を獲得。フルHD解像度までなら最高画質でゲームを楽しむことができる。なおRyzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの差は約3%と小さく、「ドラゴンクエストX」をメインに考えているなら、約7,000円安価なRyzen 3 2200Gがオススメだ。
続いて「モンスターハンター フロンティア オンラインベンチマーク【大討伐】」のスコアを確認しておこう。解像度は今回も1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類で測定を行った。
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」に比べるとグラフィックス性能への依存度が高く、Core i5-8400とRyzen 3 2200Gとの比較では約6割、Ryzen 3 2200GとRyzen 5 2400Gとの比較でも約2割と大きな差がついた。なお本ベンチマークでは、快適さの目安は示されていないが、Ryzen 2000Gシリーズはいずれの解像度でもコマ落ちなど発生せず滑らかに表現されていたことを付け加えておく。
続いて、オンラインRPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマーク結果をチェックしていこう。APIはDirectX 11、描画品質は“標準品質”を選択。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類で測定を行った。
スコアの傾向は「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」とほぼ同じ。Core i5-8400とRyzen 2000Gシリーズを比較するといずれの解像度でも約1.7倍のスコアで、こちらも圧勝。判定も1,280×720ドットでは“非常に快適”、1,920×1,080ドットでも“快適”を獲得し、もうワンランク画質設定を上げても問題ないだろう。
ゲーム系ベンチマークのラストは「ファイナルファンタジーXV」の公式ベンチマークを試していこう。画質設定は“軽量品質”、解像度は1,280×720ドット、表示方法は“ウィンドウ”を選択している。
重量級のベンチマークテストとして話題を呼んでいることもあり、Core i5-8400では最もライトな設定ながら1,186ポイントで判定は“動作困難”。一方、Ryzen 3 2200Gでは約2.5倍の2,994ポイントで判定は“やや重い”、Ryzen 5 2400Gでは約2.9倍の3,422ポイントで“普通”まで判定も引き上げられている。このクラスのゲームを内蔵GPUでやるユーザーはほとんどいないだろうが、とりあえず遊べるレベルを確保できているのはすばらしい。