エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.663
2018.06.23 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
Antec「High Current Gamer Extreme」シリーズ「HCG1000 Extreme」(容量1,000W) 市場想定売価税込24,480円(6月30日発売予定) 製品情報(Antec) |
堅牢設計や安定した出力に加え、抜群のコストパフォーマンスで人気の「NeoECO GOLD」で存在感をアピールしたAntec。よりハイエンド向けの「High Current Gamer Extreme」でさらなる飛躍を目指す |
今回の主役である「High Current Gamer Extreme」シリーズは、その高いコストパフォーマンスで一躍人気モデルになった「NeoECO GOLD」と同じ、80PLUS GOLD認証を取得した電源ユニット。Antecの80PLUS GOLD認証モデルでは最上位グレードに属する製品で、マルチコアCPUやデュアルCPUなどのメイニーコア環境や、マルチグラフィックスによるゲーミング、ディープラーニングなど、消費電力の大きいハイエンド構成を想定した品質とスペックを兼ね備えている。
某スマートフォンを彷彿させるカッパーゴールドをベースにしたパッケージは、数多くの製品が並ぶショップでも一際目立つだろう |
容量はハイエンドシリーズらしく、850Wと1000Wの2モデルがラインナップされ、筐体側面にはひときわ目を引くカッパーゴールドのアルミニウム製カバーを実装。コンデンサはすべて高品質な日本メーカー製コンデンサで、同社の80PLUS PLATINUM認証モデルと同様、高変換効率の「DC-DCコンバータ」と、高周波ノイズとスイッチング損失を抑制するサーバークラスの「フルブリッジLLC回路」で構成される独自「PhaseWave Design」が採用されている。さらに総出力の99%を+12Vで出力可能になっており、今回使用する1,000Wモデル「HCG1000 Extreme」にはATX12V/EPS12V 4+4pin×2基に加えて、6+2pinのPCI-Express補助電源コネクタを8基備えることから、ゲームだけでなくマイニング用途にもベストな選択肢になるだろう。
1,000Wの大容量モデルながら、奥行を160mmに抑えたショート筐体を採用している |
また、内蔵ファンは高寿命で静音性が高い流体動圧軸受(FDB)採用の135mmファンで、回転数は温度による自動制御の他、背面の「HYBRID MODE」スイッチで、アイドル時にファンを停止するファンレスモードのON/OFF切り替えが可能。さらに、環境温度は50℃までに対応しているので、ファンレス動作や長時間の高負荷運用でも安心して行えるようになっている。
ケーブルはフルプラグイン仕様で、PCI-E/CPUソケットは標準的な8pin×2のほか、16pin×3を備える |