2008.10.30 08:10 更新
本日、九十九電機株式会社は、各種債務の全額の支払ができない状態になったため10月30日午前10時、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、即日受理された。秋葉原でも午前中には一気に情報が広まり、他のショップ関係者も「話は聞いていたが、まさかこんなに早いとは……」と語っていた。
同社についてはここ最近、業界関係者の間でも不安説が噂されていた。8月29日付けのNECリースによる全商品担保による動産担保融資(http://www.nec-lease.co.jp/news/pdf/080829.pdf / ※現在はリンク切れ)からはじまり、10月の早い段階で大口取引先への支払い遅延。10/10日(金)など一部代理店への支払日には、一部メディアが店頭で待機するという一幕もあった。なお、11月5日には、九段下の某所で各社1名のみが参加できる債権者説明が行われるとのこと。
一部代理店ではすでに出荷を自粛/または出荷数を減らすなどの措置をしていたところもあったようだが、そうではない代理店やメーカーがあったのも事実。全国展開する大手のPCパーツショップだけに、今後の展開如何では代理店の経営を直撃する可能性もありそうで、予断は許さない状況はしばらく続きそうだ。
とはいえ、秋葉原のツクモ各店の営業はいつもと全く変わらない様子。さすがに同店スタッフの間では、驚きと落胆の色は隠せないが、それでも新製品の入荷も確認でき、ユーザーも普通に買い物を楽しんでいた。他のパーツショップ関係者も「ツクモがなくなるのだけは避けてほしい。秋葉原全体の集客力に影響するのはもちろん、なにより寂しいですから」という意見が多かった。