2010.07.01 10:24 更新
最近、新製品発売に関する大きなニュースも少なく、各ショップ(それらを扱うメディアもだが)ともなんとなく緩い空気が漂っている。そんな中、7月1日をもってGIGABYTEの正規代理変更が正式に発表された。
エンドユーザーにとって直接は関係ないトピックとはいえ、業界的にはかなり大きいニュースなので少し触れておきたい。
■GIGABYTE国内正規代理店が2社から1社体制に
すでに7月1日付けプレスリリースの[業界動向]でお伝えしている通り、日本ギガバイト株式会社とCFD販売株式会社の総代理店契約締結が正式に発表された。これに併せ同日、既存代理店のマスタードシード株式会社から国内正規販売店業務終了がアナウンスされている。
また正規代理店と言えばもう1社、株式会社リンクスインターナショナルがあるが、どうやら関係者の話を総合すると、リンクスも遅かれ早かれ正規販売店業務終了の発表を行うようである。
実はこの件については「COMPUTEX TAIPEI 2010」開催の少し前(5月下旬頃)から一部業界関係者の間ではすでに噂が流れており、筆者も関係者に確認作業を進めていた。(聞かれることも多々あり)
そして取材を進める内に、業界関係者からこんな声が挙がっていた。
特に決まり事ではないが、メーカーの正規販売代理店は基本的に2社体制(もちろん例外もある)かそれ以上となるのが通例である。例えば、ASUSはユニ ティとエムヴィケー、msiはアスクとマイルストーン、eVGAはシネックス、リンクス、OC Memoryといった具合。しかし今回の発表により、GIGABYTEはCFD販売株式会社の1社体制を選択した。
この点に違和感を覚える関係者も多く「まだ、業界的になにかあるかも知れないねぇ」などと少々穿った見方をする人も少なくない。
■代理店変更により何が変わるのか?
代理店変更はこれまでにもASUSTeKやmsiでも行われた過去がある。メーカー側は保証の引き継ぎやサポート体制を整えた上で臨むため、エンドユーザーには多少の戸惑いはあっても大きな影響は無いだろう。ただし販売店側の事情はやや異なる。
今回のGIGABYTE代理店変更に伴い、秋葉原の現場からは色々な声が聞かれた。
ここからも分かる通り、現場ではメーカー側の意図と若干異なる状況にあるようだ。ともあれ全体の流れとしては、まずは現状在庫の整理をしつつ、今一度取り扱いメーカーの見直しを図るという意見が多い。
エンドユーザーにとってトラブルが無い限り、普段気にする事がない製品に貼られた代理店シール。そこには色々な事情が絡んでいるのであった。