2012.08.04 23:01 更新
日本ギガバイト株式会社(本社:東京都千代田区)は本日8月4日、秋葉原にあるOVERCLOCK WORKS(所在地:東京都千代田区)において「Cool GIGABYTE」と題し、ユーザー参加型オーバークロックイベントを開催した。今回はその熱い様子をレポートしていきたい。
イベントには日本ギガバイト社長のJoshua Yeo氏とSales Department Specialist IIIのLana Shao氏も応援に駆けつけた |
秋葉原にあるハイエンド向けPCパーツショップ「OVERCLOCK WORKS」で日本ギガバイト主催のオーバークロックイベント「Cool GIGABYTE」開催 |
秋葉原にあるPCパーツショップ「OVERCLOCK WORKS」で開催された「Cool GIGABYTE」では、国内有数のオーバークロックチーム「Team KATANA」のメンバー2名を講師に招聘。事前登録により選ばれたユーザー3組がGIGABYTE製「GA-Z77X-UD3H」とCore i7-3770Kを使って極冷に挑戦した。
今回のイベントでは、HiCookie氏が7.032GHzの世界記録を達成したのと同じ「GA-Z77X-UD3H」とCore i7-3770Kの組み合わせを採用。スタッフによれば、極冷ではマザーボードの挙動をしっかり把握しておく必要があるため、敢えてUPシリーズではなく「GA-Z77X-UD3H」を選択したとのこと |
午前中に行われた極冷の解説や必要機材のレクチャーに続いて、午後からは早速実践開始。まずは極冷で最も重要となる“養生”および“セットアップ”から。液体窒素を使って行う極冷では、どうしても結露によるマザーボードの水没は免れない。特に夏場の暑く湿気の多い中では、動作検証時間を少しでも伸ばすために“養生”は非常に重要だ。
今回参加した3組はいずれも空冷、水冷ではオーバークロック経験のあるベテランユーザーだが、普段やりなれない作業に四苦八苦。講師の説明に耳を傾けながら1時間ほど掛けてゆっくりと確実に作業を進めていた。
まずは基板裏面から作業開始。CPUスロット、メモリ端子、PCI-Express端子などを粘土とマスキングテープを使ってしっかりとガードする |
表面はティッシュとマスキングテープを使って作業を進める。特にCPU周りは水没しないよう割り箸や爪楊枝を使って念入りに隙間を埋めていく |
さらに必要なパーツをセットし、養生漏れを確認すればセットアップは完了 |
養生とPCのセットアップが完了すれば、あとは液体窒素で冷却し、CPUのオーバークロック限界を探るだけ。ここからは結露で水没するまでのタイムアタックとなるため、設定とベンチマークを素早く繰り返していく。ちなみにUEFIの設定は、基本的にオーバークロックやスコアの上限を下げる項目をOFFにするだけ。倍率、BLCK、電圧などはあらかじめ用意されていたGIGABYTE専用Tweakツール「GIGABYTE TweakLauncher」で行い、ベンチマークにはmod版のSuper PIを使用していた。
セットアップ完了後は液体窒素をザブザブ使って、突沸するまでCPUを一気に冷却 |
最終的には今回参加した3組すべてが6.5GHz超を達成。中には6.6GHzを超えるグループも出るなどオーバークロックは大成功に終わった。参加したユーザーも空冷や水冷では味わうことのできないエクストリームな世界を体感し、喜びと驚きを隠せない様子。コスト面も含めて一般ユーザーにはハードルの高い極冷だけに、貴重な体験となったことだろう。なお日本ギガバイトJoshua Yeo氏によれば、定期的にオーバークロックイベントを実施していくということで、今後の展開にも期待したい。
回参加した3組すべてが6.5GHz超の高クロックを達成。うち1組は6.6GHzも超え「Team Katana」のメンバーがどよめく場面もあった |
文: GDM編集部 松枝 清顕
日本ギガバイト株式会社: http://www.gigabyte.jp/
OVERCLOCK WORKS: http://www.ocworks.com/