2012.10.07 01:06 更新
2012.10.06 取材
SilverStone Technology Co.,LTD.(本社:台湾)国内正規代理店のマスタードシード株式会社(本社:東京都品川区)は2012年10月6日(土)、アキバナビスペース1F(東京都・秋葉原)にて「SilverStone新製品発表会2012秋」を開催した。今後投入予定の新製品がズラリ勢揃いし、会場は大盛況。ここではそんな注目の新製品をチェックしておこう。
3連休の初日ということもあって普段の土曜日より混在していた秋葉原。イベント会場も熱心な自作ユーザー達でいっぱいだった |
セッション開始前の様子。会場内の展示機を事前に撮影しようと思っていたが、それもままならないほどの大入り状態 |
SilverStoneといえば数々のエルミタレビューでもお馴染みのブランドのひとつ。今や日本国内でも人気PCパーツメーカーへと成長した同社のイベントとあって、会場には多くの自作ユーザーが押し寄せた。
1部と2部に分かれて行われた新製品プレゼンテーションでは、こちらもエルミタですっかり常連のマーケティング・マネージャーTony Ou氏が登場。今年後半にかけて同社が日本国内で発売を予定している新製品を中心に、来場者へ丁寧で分かり易く解説を行った。
SilverStoneといえばこの人、マーケティングマネージャーのTony Ou氏が今回も登場 |
話題の中心となったのは、今年6月に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2012で初お披露目となった新型PCケースやCPUクーラー。会場内にもいくつか実機が展示され、実際に来場者が直接触れることができた。以下、駆け足ながら、写真を中心に注目製品を紹介したい。
なおエルミタでは恒例となったSilverStoneへのインタビューを実施してる。その様子は後日、エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」でお届けする予定。こちらも楽しみにしていただきたい。
SilverStoneを一躍有名ブランドへ引き上げた功労者といっても過言ではない「Raven」シリーズの新作「Raven RV04」。年内の発売が予定されている |
SilverStoneを代表するPCケースである「Raven」シリーズ待望の新作「Raven RV04」。設計コンセプトはがらりと変更され、セールスが好調な既存モデル「TJ08B-E」のエアフローコンセプトを取り入れたというのが最大のポイント。マザーボードを逆さまに搭載させる“倒立式”ではあるものの、バックパネルI/Oと拡張スロットがトップレイアウトとなる点は廃止された格好だ。
「Fortress」シリーズと言えばもはや“ゴミ箱”ケースとして一世を風靡した「SST-FT03」や「SST-FT03-MINI」を思い浮かべるワケだが、本来はフルタワーケースのシリーズ名称だった。新製品となる「Fortress FT04」は、それを忘れるなと言わんばかりのE-ATX対応となる大型モデル。先の「Raven RV04」を“静音”志向に振った製品となる。
ここにきて一気にラインナンップを増やしつつあるSilverStone製のCPUクーラー。今回実機の登場はなかったが水冷クーラーの投入も予告されていた |
SilverStone製のCPUクーラーといえば、先日エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.27でお伝えした「Heligon SST-HE01」が記憶に新しいところ。その後継モデルとなる製品群もしっかりとお披露目された。中でも自作ユーザーの興味を惹きそうなモデル「Heligon SST-HE02」に注目。基本的にファンレスでの運用を考慮した製品で、セッションでも他社製のファンレスクーラーと比較するなど、冷却性能の高さをアピールしていた。
「Heligon SST-HE01」の後継モデルとなる「Heligon SST-HE02」。最近では珍しい大型のファンレスモデルで、本体デザインもなかなかユニークな形状をしている。そのおかげで、サイズの割にはケースへの組み込みがしやすいのもポイントという |
こちら他社製の有名ファンレスクーラーとの比較。かなり古いモデルも含まれるが、いずれにせよ「Heligon SST-HE02」の高性能ぶりがよく目立つ結果となっている |
“徹甲弾ファン”の新作となる「Air Penetrator AP123」。ケース用に特化したモデルという。近日発売予定ながら実機の展示はなった |
ここ最近、SilverStoneのヒット製品として挙げられる“徹甲弾ファン”。その新作といえる「Air Penetrator AP123」が公開された。とは言え残念ながら実機はなく、今回はスライドベースに留まったが、なかなか興味深い製品なので、紹介しておこう。
120mm×120mm×25mm、回転数1,500rpmというスペック。3枚の大きさの異なるブレードを組み合わせて搭載するのが特徴で、ケースに組み込んだ際のいわゆる風切り音が非常に抑えられるという特徴をもつ |
まったく製品化の目処はたっていないというコンセプトケースも登場。こちらは実機の展示もあり、来場者が興味深そうに見入っていた。
開発コードネーム「Project C208」と呼ばれているコンセプトケース。社内ではマンモスと呼んでいるとか。ホコリの侵入を一切許さないとうたう密封型のPCケースで、フロントには高性能で有名な3M製のエアフィルタ「HEPAフィルタ」を装備している |
内部構造は「RV04」と「FT04」と同じ。リアのケーブル類も完全収納となる。あくまで例え話としながら、水をかけても大丈夫と言っていたのが印象的 |
文: GDM編集部 Tawashi
マスタードシード株式会社: http://www.mustardseed.co.jp/
SilverStone Technology: http://www.silverstonetek.com/