2012.11.17 01:36 更新
2012.11.16 取材
Fractal Design(本社:スウェーデン)国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)は2012年11月16日、Fractal Design製ケースを紹介するレビューアー向けユーザー参加型イベントを開催した。そこで今回はイベントで紹介された主力ケース3台にスポットを当てて紹介していくことにしよう。
株式会社アスク本社で開催されたFractal Design製品のユーザー参加型イベント。参加したユーザーはいずれもconeco.netのレビューアー経験者。誰もが熱心に説明に聞き入っていた |
イベントにはFractal DesignからブランドマネージャHeili Toome氏(左)、APECビジネスディベロッパーBrian Kiml氏(中央)、マーケティングディレクターJohan Borggren氏(右)の3名が参加 | 司会進行は株式会社アスクの鈴木 聡氏が担当した |
Fractal Designは、「シンプルかつモダンなスカンジナビアデザインを低価格かつ高品質に届けたい」を目標に2007年にスウェーデンのヨーテボリで創立されたPCパーツメーカー。特に同社のケースは洗練されたデザインとコストパフォーマンスの高さから、国内でも人気が高く、自作市場だけでなくショップブランドPCでも数多く採用されている。ちなみに現在では、アメリカと台湾にヘッドオフィスを構え、世界42ヶ国に向けて製品を販売しているという。
Fractal Designの主力製品といえば、まず思い浮かぶのが開閉式フロントパネルが特徴的な「Define」シリーズだ。4代目にあたる「Define R4」では、高い静音性はそのままにユーザーの要望を取り入れ、3.5インチベイをすべて着脱式へと変更。長尺グラフィックスカードや合計2台の240mmラジエータを装着可能とした。またケースの幅を少し広げ裏配線スペースを26mmと広く取ることでATX 24pinケーブルも余裕を持って収納できるように変更されている。
8段の2.5/3.5インチシャドウベイはすべて取り外し式で、方向は縦横を自由に選択可能。ちなみに下3段は手前にずらして設置することもできる |
高密度吸音材が貼り付けられたサイドパネルには120mmファン搭載スペースを配置。これもユーザーの要望が非常に多かったとのこと | 電源ケーブルを余裕を持って収納したいという要望に答えて26mmと広く取られた裏配線収納スペース |
「Define R4」に続き、新たなケースの柱として紹介されたのがHTPCやホームサーバー向け「Node」シリーズ「Node 304」と「Node 605」だ。いずれもヘアライン加工のアルミ製フェイスプレートが搭載され、リビングやオーディオ機器にマッチするデザインを採用している。こちらもワールドワイド向けを中心に人気が高く、今後積極的に展開していくとのこと
Mini-ITXに対応するCube型ケース「Node 304」。取り外し可能な内部ベイの評価は上々ながら、来場したユーザーからはホットスワップベイを希望する声が非常に多かった |
「Node 304」はMini-ITXマザーボードに対応したCube型ケース。19リットルのコンパクトサイズながら、着脱式のシャドウベイを採用することで最大6台の2.5/3.5インチHDDを収納可能。さらにシャドウベイを外せば最長310mmまでのグラフィックスカードまで対応する拡張性の高さを特徴とする。
ATXマザーボードに対応した「Node 605」。ユーザーからはフロントパネルだけでなく総アルミ化の要望もあったが、価格の問題で現状では難しいとのこと |
「Node 605」はATXマザーボードに対応した横置型ケース。こちらも着脱式のシャドウベイを採用しており、最大4台の2.5/3.5インチHDDを収納可能。また両サイドに静音120mmファンを1基ずつ搭載し、内蔵のファンコントローラで回転数の任意制御することができる。
今回のイベントは、レビューアーユーザーに主力モデルを再認識してもらう意味合いが強く、新製品についてはほとんど触れられなかった。しかし、来年のCOMPUTEX TAIPEI 2013に向けて着々と準備は進められているそうで、新型モデルのお披露目イベントにもぜひ期待したい。
文: GDM編集部 池西 樹
株式会社アスク: http://www.ask-corp.jp/
Fractal Design: http://www.fractal-design.com/