2012.11.24 04:36 更新
2012.11.24 取材
生産終了から年月がたち、今や入手困難になりつつある「ニキシー管」。それを組み込んだ時計機能付ラジオの展示デモが三月兎2号店で始まっている。ズバリその名も「ニキシー管ラジヲ」!なんともノスタルジックな風貌と独特の柔らかな光がたまらないこのアイテムを、早速原田さんに解説してもらおう。ちなみに一番複雑なフレーム形状をしたこの「Model-S」をはじめ、「Model-N」(134,400円)と「Model-T」(104,790円)を合わせた形状の異なる3タイプをラインナップ。製品の性質上完全な受注生産で、注文後のキャンセルも不可だ。
「今日のコレオシはホントにコレでいいの?というのが本音ですね。何しろ高すぎるし・・・とはいえボッタクリじゃないのは分かってください。この『ニキシー管ラジヲ』、その名の通り今ではかなり希少なニキシー管を使ったアイテムなんです。今では世界的に生産が終わっちゃってますからね・・・。特に日本製の物は入手が困難で、市場でも非常に高額でやり取りされてるらしいですよ。
そもそもニキシー管ってなに?という人もいるでしょうが、早い話が一種の放電管ですよ。コイツの場合中に数字の形をした電極が入ってまして、それに電圧をかけて光らせてるという仕組みです。一部のマニア以外知らなくても当然、と言いたいところ、最近は『シュタインズ・ゲート』のおかげで有名になりましたよね。柔らかい光がほんのり移り変わっていくレトロな感じが実に味わい深い、そう思うでしょ?
それじゃあただ古いアイテムを組み合わせただけなのか、というとそうでもない。この不思議な形状をしたフレームは最新の3Dプリンターで成型したものなんです。そもそもこのアイテムは、組立キットでお馴染みのビット・トレード・ワンと3DプリントサービスのINTER-CULTUREとのコラボ企画。過去と未来の出会いというか、レトロとハイテクの融合というか、実に意義深いコンセプトだと思いませんか?」
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/