2012.12.01 01:36 更新
2012.11.30 取材
2012年11月29日(木)、国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)本社で行われたOCZ Technology(本社:アメリカ カリフォルニア州)「Vector」シリーズのメディア向け発表会。その翌日となる30日(金)、台湾でも同様にメディア向けのお披露目会が開催された。そこでエルミタ台湾STAFFが会場に潜入。今回はその模様を異例の“日・台”連投でお届けしよう
会場は“蛙・珈琲”こと「frog cafe」。台湾版の旧リナックスカフェ秋葉原的な存在で、各種イベントなどが行われている。ちなみに臺北松山國際機場からは車で15分程度の距離にある |
台湾時間の14:00(日本時間15:00)から開催されたOCZ「Vector」シリーズ発表会。会場の「frog cafe」には約50席ほどが準備され、軽食と共に台湾メディアを出迎えた。
cafeだけあって、会場には軽食も用意。お腹いっぱい昼食を済ませていたエルミタ台湾STAFFだが、構わず2回目の昼食。取材には腹ごしらえが重要とか | |
アスクの大会議室にもあった「Vector」の巨大フライヤー。入り口には「SSD達人手冊」(ガイドブック)とノベルティのボールペンが用意されていた |
腹ごしらえを済ませ、お土産もGETしたところで、いよいよ本命「Vector」に目を向けてみよう。
詳細は日本での発表会記事に譲るが、要約すると100%自社開発となる新型コントローラ「Barefoot 3」を採用するフラッグシップで、Indilixがファームウェアの設計、PLX Technologyの開発チームがハードウェアをそれぞれ担当。「ARM Cortex 9」(デュアルコア)を実装し、25nmプロセスのIMFT製Synchronous MLC NANDフラッシュが採用されている。ちなみにキャッシュメモリは1,600MHzのDDR3で、容量により512MB(128GB/256GB)と1GB(512GB)を搭載させた。
主なスペックはシーケンシャル読込550MB/sec、書込530MB/sec(128GBモデルは400MB/sec)、ランダム読込100,000 IOPS(128GBモデルは90,000 IOPS)、書込95,000 IOPSで、特にランダム性能では他社の競合製品を上回るパフォーマンスを実現する。
プレゼンセッションのスライド。日本語版は前日行われた発表会レポートを参照にて。ちなみにOCZは2011年3月にIndilinxを買収。同社初となる100%自社開発の新型コントローラ「Barefoot 3」は、すべて“In House”で生産された。こだわりのMade in Taiwanというワケだ |
「Barefoot 3」コントローラのスペック説明。TSMC 65nmプロセス製造、8チャンネルの同時アクセスサポートがアピールされている |
「Vector」はハイパフォーマンスと共に、高品質も特徴。製品には5年間の保証がつく |
発表会で使用されたデモ機。Intel Z77 ExpressのオンボードRAIDを使って、RAID 0を構築。ちなみに通常の2倍程度のパフォーマンスを実現する |
自社を含むライバル製品との性能比較。SAMSUNG「840 Pro」やPLEXTOR「M5Pro」などの型番が目に付く。なお「Vector」の台湾での発売は1~2週間後の予定で、現時点価格は未定とか |
期待の新製品「Vector」は、高いポテンシャルを秘めたOCZ Technologyブランド渾身の自信作だ。間髪入れず日・台両国でメディア向け発表会を行うなど、その意気込みは想像に難くない。多くのメディアも実際のプレゼンで「Vector」に興味津々であったが、エルミタ的に注目したのは、OCZのエンジニアでありAPAC担当のJohnny Preston氏だ。
エルミタではすっかり常連のJohnny氏だが、29日(木)13:00からは都内にあるアスク事務所、翌30日(金)14:00からは台湾でマイクを握っている。なお本人によると、29日(木)は都内に宿泊。30日(金)は早朝便で台湾に戻ったそうだ。笑顔を絶やさずプレゼンをこなすJohnny氏。新型SSD「Vector」に掛ける思いは、並々ならぬものがある。
OCZ APACの顔と言えば、Johnny Preston氏。29日午後は東京、30日午後は台湾でそれぞれプレゼンをこなすテレサ・テン並の忙しさだ |
文: GDM編集部 林 毅翔(台湾) / 松枝 清顕
OCZ Technology: http://www.ocztechnology.com/