2012.12.06 01:45 更新
2012.12.05 取材
連日雨の台北。バイクが日頃の脚となるエルミタ台湾STAFFにとって、憂鬱な日々が続いている。そんな中、気晴らしついでに“台湾の秋葉原”こと光華商場へぶらり市場調査に出掛けてみた。今、台湾で旬なPCパーツってなんだろう?
PCからモバイル関連までなんでも手に入れることができる「光華商場」。数年前までは“古き良き秋葉原”の風情があったものの、「光華數位新天地」ができたことで辺りは一変 |
光華商場の一角にドドンとそびえ立つ看板には、日本から逆輸入とも言える「HTC J」の広告が。近頃台湾市場でも「HTC J」は人気で、理由のひとつに「乃木坂46」の影響があるとか。恐るべし |
なんとか雨があがり、曇り空になった光華商場をぶらぶら歩く台湾STAFFの目に飛び込んできたのは、骨格を現した“台北秋葉原ビル”だ。
これは多くのテナントが集まるランドマーク“光華數位新天地”と同じ建設案の第2期工程分。台湾政府と民間企業のBOT案(Build Operate Transfer)で、2011年7月11日から建設がスタート。完成は2013年を予定しており、建設期間は1年2ヶ月だとか(計算が合わない点は台湾クオリティ)。ちなみに民間企業とは鴻海科技集團ことFOXCONNらしい。
“台北秋葉原ビル”は“光華數位新天地”のすぐ隣に位置し、地上12階建(地下5階もアリ←本当か?)とか。中にはアニメ、3C(Computer、Communication、Consumer-Electronics)、PC コンポーネントなどすべてが揃うビルになる予定。台湾のユーザーはもとより、業界関係者も大いに期待してるらしい。見る限り、6割がた出来上がっているようにもみえる。
建物はやや古いものの、PC関連のSHOPが軒を連ねる八德商圈。新ビルができれば、また大いに賑わうことだろう |
周囲をぶらぶらしたSTAFFは、光華數位新天地内部に潜入。日頃から仲のいいPCパーツショップに顔を出し、最近流行のPCパーツを聞いてみることにした。休日ともなれば大いに賑わう光華商場だが、雨の平日だけに人影もまばらだった。
入り口にはWindows 8 の看板がお出迎え。ちなみに台湾市場での評判はまぁまぁとか。ちなみにPCパーツショップは、たとえメディアでも写真撮影をたいへん嫌がる。理由は“日本のようなメディアが無く、慣れていないため”だとか。これぞ文化の違い |
STAFFと仲がいい店員のいる某PCパーツショップで、台湾で流行のPCパーツを聞いてみたところ、今はゲーマー向けパーツが人気らしい。その中から2種類のキーボードがオススメだという。
ひとつ目は「KBtalKing Pro」。“キーボードの達人”が自作し、商品化したという渾身の製品というフレコミだそうだ。ユーザーからの意見と“達人”たちのキーボード使用経験がフィードバックされているという。
インターフェイスはBluetoothとUSB両対応の「KBtalKing Pro」 |
信頼性と打鍵感に優れるCherry MXスイッチを採用。価格は茶軸、黒軸、赤軸とも4790元(約13,500円) |
次に紹介されたのは、11月末発売されたCooler Masterのゲーミングブランドモデル「CM Storm Quick Fire TK」。2011年に発売された「CM Storm Quick Fire」の新型モデル。“前作の優れた点を活かしたモデル”とか。
Cooler Masterの新作キーボード「CM Storm Quick Fire TK」。茶軸、黒軸、赤軸の3種類が用意され、価格はいずれも3090元(約8,970円) |
本体にはBlueLEDバックライトを搭載。キートップを外すとかなり高輝度であることがわかる |
このモデルのよさは、「CM Storm Quick Fire」とほぼ同サイズ(CM Storm Quick Fire:355mm、CM Storm Quick Fire TK:377mm)でありながら、10キーがレイアウトされている点。「Quick Fire Rapid TK 茶軸」、「Quick Fire Rapid TK 黒軸」および「Quick Fire Rapid TK赤軸」の3製品で構成される同シリーズは、Cherry MXスイッチを採用した意欲作だ。ほどよい価格設定も人気の秘密だという。
※「エルミタ台湾STAFFの光華商場レポート」(不定期更新)
文: GDM編集部 林 毅翔(台湾) / 松枝 清顕
光華數位新天地: http://www.arclink.com.tw/