2013.01.02 03:40 更新
2013.01.01 取材
紅白歌合戦が年の終わりを告げ、2013年がスタート。どっぷりお正月モード突入中の日本だが、隣国台湾は旧暦が使われている事から、事情は少々異なる。そこで今回は、2012年12月31日から2013年1月1日にかけて、台湾の年末年始の模様をレポートしよう。
1月1日元旦は祝日。週末の土日と12月31日を合わせ、年末年始は4連休になった台湾。寒波の影響もあり、31日の台北市内は日中の気温が10℃近くにまで落ち込み、とにかく寒い |
旧正月を盛大に祝う台湾は、日本とは大きく異なり三が日を祝う習慣がない。ただし、国家機関が集まる台北駅周辺では、New Year’s Dayとなる元旦を祝う国旗や看板などが、あちらこちらに掲げられる。
台北駅のすぐ隣にある“台北カメラ街”。今年1年の“自分のご褒美”にと、大勢の人がボーナスを握りしめ、お目当てのデジタルカメラを買い求めていた。なお“台北カメラ街”については、エルミタ台湾STAFFが近日詳細レポートをお届けする予定。お楽しみに!
台北駅真向かいにあるITモール「五鉄秋葉原」の模様 |
続いてエルミタ台湾STAFFは、台北駅真向かいにある「五鉄秋葉原」へ行ってみることに。「五鉄秋葉原」は2012年8月に「Kmall」から名称を変更したITモール。ちなみに“五鉄”とは、地下鉄、高鉄(台湾新幹線)、台鉄(台湾鉄道)、高速バス、路線バスなど、交通の要的となる台北駅の略称だ。
「五鉄秋葉原」は、3C(Computer、Communication、Consumer-Electronics)関連の店舗が連なり、モバイル関連やノートPC関連製品が多く、休日には多くの若者で賑わう事で知られている。ちなみに現在台湾で一番人気のあるスマートフォンは台湾の桃園に本社があるHTCの「Butterfly」(日本では「HTC J butterfly HTL21」)。店頭在庫はすぐになくなる勢いで、今注文すると色によっては2週間待ち状態。今やアップル「iPhone 5」を凌ぐ人気モデルになっている。エルミタ台湾STAFFも我慢できず、先日購入してしまったほど。
たくさんの人が集まる台北駅周辺には、CanonやSamsung等の多くの看板を見る事ができる。辺りをうろうろしていると、エルミタ台湾STAFFは、バス停で大勢の若者を発見。さて、どこに行くのやら。
次に向かったのはお馴染み光華商場。年末も多くの人で賑わう光華商場は、元旦に休むお店は少なく、書き入れ時といった雰囲気。旧暦の台湾とは言え、新年を迎えるにあたり、新規にPCを購入したり、パーツを新調する人が少なくないという。2013年は今年以上にいい年になりますように。
先ほどのバス停だけでなく、地下鉄駅でも大勢の人がどこかへ移動中。その行き先は、、、 |
バス停に集まる多くの若者、さらに台湾メトロで大勢の人々向かう行き先は東洋一の高さを誇るランドマークタワー「台北101」。2004年に完成した地上101階、地下5階の超高層ビルでは、毎年カウントダウンイベントが開催される。台湾の人々の多くがこのイベントを心待ちにしており、新年を祝う花火を見た後には、台湾總統府で行われる国旗掲揚を見る事が定番になっているという。夕方の台湾總統府前では、リハーサルが行われている最中だった。
509.2mの高さを誇る、東洋一の超高層ビル「台北101」。ショッピングモールやレストラン街、オフィスなどが入るランドマークで、新年を祝うライトアップがとても美しい |
約2分間にもおよぶ花火は台北市内のあちこちで楽しむことができる。タワー最上部までにおよぶ花火は圧巻 |
「台北101」の花火とカウントダウンイベントで2012年に別れを告げ、2013年がスタートした台湾。今年もエルミタ台湾からPCやスマートフォン、タブレット等の話題を多数お届けする予定。本年もよろしくお願いします。
文: GDM編集部 林 毅翔(台湾) / 松枝 清顕