2013.01.23 03:30 更新
2013.01.23 取材
快晴の日々が続いていた台南・高雄から、本拠地・台北に戻ったエルミタ台湾STAFF。こちらは一転、連日の雨や曇り空で憂鬱な毎日だったが、先週末は2日連続で久々の晴天。そこで台湾・光華商場界隈を市場調査を兼ねて出掛けてみることにした。数週間ぶりに訪れる2013年初の光華商場。1月の台湾市場における旬なパーツってなんだろう?
車輌進入禁止のバリケードをよく見ると、Seagateのロゴ発見。ビニールのカバーが残っているところをみると、どうやらまだ新しい物らしい |
休日の光華商場。裏道は徒歩区(いわゆる歩行者天国)になっており、自作好きの台湾っ子だけでなく、家族連れやカップルなど散歩を楽しむ人が多い。そのついでに買い物ができるとあって、台北市内でも多くの人が集まる商圏となっている。天気が良かったこの日、ここから4.5kmほど先にある台北101もクッキリ見ることができた。
大通りからひとつ角を曲がり、光華商場の「厨房」という裏道にやってきた。ここは光華商場で働く人々の“台所”。台湾の外食人口は約7割といわれており、飲食店での食事よりもテイクアウトのお店が多い点が特徴。賑わう屋台の風景を知る人も多いだろう。
今、一番人気なのは「光華紅豆餅」というお店。営業日は毎日のように行列ができ、整理券が配布されるほど。30分待ちは珍しくなく、光華商場界隈では最も賑わう“おやつ”として知られている。ちなみに「紅豆餅」とは日本の今川焼きによく似たもの。味は台湾人好みにアレンジされ、台湾の北から南まで、どこでも売られている。台湾に来たら是非食べてほしい逸品。
光華商場裏手の「厨房」を抜け、目抜き通り「八德路電脳街」へ。台湾ではこの時期でも晴れれば20℃を超える日も。街行く人の中には、半袖姿もちらほら。台湾で最も過ごしやすい季節かもしれない。
次に向かったのは、エルミタではすっかりお馴染みの光華數位新天地。来月の旧正月(春節)を前に、新規PCの買い換えや、パーツを新調しようという人が多く、年末に取材した時よりも、多くの人で賑わっていた。ちなみに台湾は旧暦が使われている事から、光華數位新天地には営業時間を告知する紙があちこちに貼られていた。「102年度公休日期表」とあるそれには、2月9日(土)~13日(水)まで全館が5連休で、14日(木)から通常営業が再開される。光華數位新天地にとっては年に1度の大型休業だけに、従業員は大いに期待しているのだとか。この期間、台湾旅行を計画している人は、要注意だ。
全館5連休の光華數位新天地とは違い、周りにあるPCパーツショップは2~3日程度の休業が多い。なお、旧正月は2月9日(土)からで、台湾のサラリーマンの多くは9日(土)~17日(日)までガッツリ休んでしまう。日本とは大違いだ。
この日、光華商場の広場では、FSP GROUP(本社:台湾)のイベントが行われていた。同社が台湾で展開する「全漢電源」ブランドの販促イベントで、FSP社の新製品の展示や、ゲーム大会、質問コーナーなど、日本でもお馴染みのユーザー参加型イベントといった様相。仮設テントには多くの人が集まり、華を添えるお姉さんが目当てというウワサも。
最後に向かったのは馴染みの某PCパーツショップ。お店のSTAFFに、台湾で今流行っているPCパーツを聞いてみた。
某店員によると、今は冬休みになってきた学生が、PCゲームを楽しむために、グラフィックスカードがよく売れているという。中でも人気なのが、PowerColor(TUL)ブランドの「PCS+ HD7870 Myst. Edition 2GB GDDR5(UEFI READY)」。このモデルは、ブーストクロック975MHz、メモリクロック6,000MHzのAMD Radeon HD 7870搭載グラフィックスカード。Radeon HD 7950やNVIDIA GeForce 660Tiに近いモデルながら、発熱が比較的低く、価格もお手頃な点が最も注目される理由だとか。ちなみに取材時での販売価格は7,490NTD(約23,000円)だった。
文: GDM編集部 林 毅翔(台湾) / 松枝 清顕
光華數位新天地: http://www.arclink.com.tw/