2013.02.03 01:13 更新
2013.02.02 取材
2013年1月31日から、台湾台北世界貿易中心南港展覽館にて開催されている「2013台北國際電玩展 Taipei Game Show」。会場には多くの台湾ゲーマーが訪れ、連日賑わいをみせている。そこで今回は、エルミタ台湾STAFFが現場へぶらりと出向き、会場の雰囲気をお伝えしよう。
先週から冬休みに突入した台湾の学生たち。旧正月のお休みを含めると、約1カ月もの長期休暇になるようだ。これほどの長さは、近年でも2番目に長い冬休みとのこと。日本と違い台湾の新学期は9月になることから、この時期のお休みはなんともゆったりとしたものらしい。
そんな台湾で今開催されているのが「2013台北國際電玩展 Taipei Game Show」だ。これに合わせ、各ゲームメーカーやPCパーツメーカーは、学生たちの購買意欲を高めるべく、全力でイベントに注力するという。
これまで台北市のランドマーク・台北101の隣にある台北世界貿易中心展覽一館で行われていた「Taipei Game Show」。昨年から「COMPUTEX TAIPEI」でもお馴染みの、南港展覽館に場所を移して開催されている。ちなみにここは、台北市内から少し離れた場所にあるため、日常バイクが足となるエルミタSTAFFも、今回は地下鉄で会場にやってきた。
取材をしたのは開催初日の1月31日(木)。平日だけあって、やはり冬休み中の学生の姿が多い。なお開催期間は2月4日(月)までとなり、週末にはさらに多くの人で賑わうだろう。なお会場の見取り図を見ると、南港展覽館の半分ほどがブースで埋められているという規模。幕張メッセで開催される「TOKYO GAME SHOW」に比べれば規模は小さいものの、さてどんなものがあるのやら。さっそく会場をご案内しよう。
まず会場に入り目に飛び込んでくるのは、会場内最大規模のブースを構えるSONY。今回SONYブースは、全会場の4分の1を占めるほどの力の入れよう。特設ステージでは、コスプレセッションをはじめ、ゲーム開発設計者とのトークセッションが行われていた。「Taipei Game Show」でのSONYのメインは、「PlayStation 3」と「PlayStation Vita」。会場内では多数のデモ機を設置し、コンパニオンと共にゲームを楽しむことができる。
ちなみに「Taipei Game Show」ならではの特徴は、製品がブースで直接購入できること。この日ばかりはメーカーも特別価格で製品を提供し、”見せて売る”という台湾ならではの商法が各所で繰り広げられていた。
なお台湾では世界市場に先駆け、約2週間前から「PlayStation3」の新色(アズライト・ブルーとガーネット・レッド)の発売を開始している(日本での発売は2月28日)。この対応に、台湾ゲーマーからは称賛の声が多く聞かれた。
PCパーツメーカーで目を引いたのは、Tt eSPORTS(Thermaltake)とRazerの2社。「COMPUTEX TAIPEI」とは趣旨が違うゲームショウだけに、新製品の展示はほぼナシ。そんな中、唯一展示品で注目を集めていたのは、Razerブランドのゲーミングマウス「Razer Ouroboros」。決して安くはない製品ながら、台湾で1月に発売されてからというもの、現在では1カ月待ち状態の人気振りだ。
一方、Tt eSPORTSブランドを展開するThermaltakeは、巨大ステージを設営し、コンパニオンと共に派手な演出で賑わいを見せていた。
なお両ブース共に、ゲーミングマウス、キーボード、ヘッドセットなどのゲーミングパーツは「Taipei Game Show」価格にて即売中。数あるデモ機を存分にいじり倒し、好みのモデルを買い求める姿も多数見受けられた。
一風変わったところでは、会場内ではメイドカフェに関するゲームイベントがあったり、台湾の伝統的な人形(?)の展示、さらにはロシアの戦車まで登場。ゲームをアピールするために、各メーカーは趣向を凝らしたブースで「Taipei Game Show」を大いに盛り上げていた。なお来場者のほとんどが男性。イベントを彩るコンパニオンの存在はたいへん貴重である・・・
文: GDM編集部 林 毅翔(台湾) / 松枝 清顕
2013 台北國際電玩展Taipei Game Show: http://tgs.tca.org.tw/
台湾台北世界貿易中心南港展覽館: http://www.twtcnangang.com.tw/