2013.03.14 03:39 更新
2013.03.14 取材
コレオシでもお馴染みのツクモパソコン本店スタッフ岩澤さんが組み立てていたのは、Supermicro製のデュアルXeon対応LGA2011ラックマウント型サーバーベアボーン「1027GR-TRFT」と、さらにNVIDIA Tesla K20を2枚搭載したハイエンドマシン。「だいぶ前から受注していたものなのですが、ようやく製品が入荷したので組み始めたところです」という。
「1027GR-TRFT」は、マザーボードに「X9DRG-HF」(デュアルXeon対応LGA2011/Intel C602チップセット)を採用した1Uサイズのラックマウント型サーバーベアボーン。電源ユニットには故障時に交換が可能なリダンダントタイプの1800W(80PLUS PLATINUM認証)を2基搭載する。
Tesla K20はベアボーンと同時購入のためSupermicroの白箱に入れられていた |
今回のPCはこれをベースにNVIDIA Tesla K20を2枚搭載。使用されるTesla K20は、同ベアボーンとセット購入が条件となっているファンレス仕様の「AOC-GPU-NVK20M」(GDDR5 5GB/CUDA Core数2496基/225W)というモデルだ。マザーボードにはブラケットを取り外し、専用のライザーユニットに取り付けて搭載する。なお冷却はベアボーンに標準装備される専用ファンが行う仕組み。
ファンレス仕様のTeslaは3枚まで搭載可能。冷却はあらかじめ用意された2基のファンで行う |
Teslaはライザーユニットにネジ留めで固定。カード内部は大型のヒートシンクを備えていた |
その他の構成はCPUが「Xeon E5-2650」(8コア/16スレッド/2.0GHz/L3 20MB/TDP95W)を2個。メモリがセンチュリーマイクロ製「CK8GX2-D3UE1600」(DDR3-1600/ECC/8GB×4枚)を2セット(合計64GB)など。
実際のパーツ組み込みについては「見た目こそこんな感じで最初は圧倒されましたが、良く考えたらそんなに特殊なことはありません。普通の自作感覚でなんとかなりそうです。もっとも問題は組みあがった後ですけどね。」とのこと。う~む、さすが店員さんといったところか。
さて気になる価格だが、参考までにお伝えしておこう。まずベースのサーバーベアボーン「1027GR-TRFT」が251,800円。同時購入が条件のNVIDIA Tesla K20「AOC-GPU-NVK20M」が1枚あたり377,800円(今回は2枚使用している)。これだけで1,000,000円オーバーという計算だが、CPU(1個約108,000円)とメモリ(8GB×8枚で約60,000円)を忘れてはいけない。なるほどTeslaの代わりにGeForce GTX TITAN搭載グラフィックスカードを探すというのもうなずけるというワケだ。
ちなみに、注文した際の納期は「国内には在庫のない製品がほとんどなので、取り寄せに時間がかかるようです」とのことで、約3週間~1カ月ほど。なおこれらはあくまで参考価格となり、常に変動している点には注意してほしいとのことだ。
文: GDM編集部 Tawashi
ツクモパソコン本店: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumo/