2013.03.19 22:00 更新
2013.03.19 取材
CORSAIR Memory(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2013年3月19日、秋葉原UDX(所在地:東京都千代田区)においてメディア向け「新製品発表会」を開催した。会場では同社のフラグシップPCケース「900D」を始め、新製品が多数発表された。
本日2013年3月19日、CORSAIRはメディア向け「新製品発表会」を開催した。会場には、CORSAIRのカントリーマネージャー園部氏が登場し、今後発売予定の新製品について、詳細な説明とその優位性についてアピールした。
イベントではおなじみのCORSAIRカントリーマネージャー園部氏 | 会場では「HX」シリーズのファンをケーブルタイで留め、ファンレス状態で高負荷をかけるデモを実施。電源温度は50℃以上まであがっていたが動作に問題はない |
広大な内部スペースを誇る「900D」。水冷用ラジエータは最大5台まで搭載可能 | 電源はボトム配置で2台まで。すべてを内蔵するというコンセプトの元、背面の水冷用ホールは削除された |
今回の新製品発表会の主役は、今年1月のCES 2013でデビューした巨大フルタワーPCケース「900D」だ。CORSAIR製のPCケース「Obsidian」シリーズの最上位に当たる製品で、本体サイズはW252×D650×H690mmと、既存モデル「800D」のW229×D609×H609mmを大きく上回る。
CORSAIR製ケースフラグシップモデルObsidian「900D」。既存モデル「800D」を超えるスーパータワーケースの位置づけとなる |
これにより、内部スペースも大幅に拡張され、水冷用ラジエータは最大5台、冷却用ファンは15基まで内蔵可能。またドライブベイも5.25インチオープンベイ×4、2.5/3.5インチシャドウベイ×9(うち3基はホットスワップ対応)と豊富に用意され、電源ユニットも2台まで実装することができる。
ゴムグロメット付きの裏配線用ホールは8口。配線用ガイドも用意されスッキリと配線することができる | 天板部には3台の冷却ファンを搭載可能。さらに、マグネット着脱式の防塵フィルタを搭載 |
対応フォームファクタは、E-ATX、XL-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、拡張スロットは10段。標準ファンはフロント120mm×3、リア140mm×1、フロントI/OはUSB3.0×2、USB2.0×4、オーディオIN/OUT×1が用意され、裏配線用ホール×8、マグネット着脱式防塵フィルタなどのギミックが用意される。なお、発売は2013年春予定で、市場想定売価はまだ未定とのこと。
本体両サイド下には「スイングアウトドア」による開閉式。2.5/3.5インチシャドウベイは3台ずつ設置場所を組み替えることができる | 会場脇にあった収納用ダンボール。となりの「550D」用と比較するとその大きさがよく分かる |
セミプラグイン式ながら奥行を140mmに抑えた「CX SERIES」シリーズ | +12V重視のシングルレール設計で、容量は430W、500W、600Wの3モデル |
続いて紹介されたのは奥行を140mmに抑えた80PLUS BRONZE認証電源「CX SERIES」シリーズ。ATX 24pin+CPU 8pinを直結式、それ以外を着脱式にしたセミプラグイン仕様で、MicroATXサイズや省スペースPCでも、エアフローを妨げることなく組み込むことができる。さらに、このクラスでは珍しい120mmファンを搭載しており、静音性と冷却性能が高いのが特徴とされる。
奥行160mmの製品と比較するとその差は歴然。小型PCを組む場合には力を発揮してくれるだろう |
こちらは3月23日発売予定で、製品ラインナップは430Wモデル「XC430M」(市場想定売価税込6,980円前後)、500Wモデル「CX500M」(市場想定売価税込8,280円前後)、600Wモデル「CX600」(市場想定売価税込9,280円前後)の3機種が用意される。また、「CX SERIES」シリーズにも対応するオプション用スリーブケーブルについても3月中より発売開始。カラーはブラック、メタリックグレー、ブルー、レッド、グリーン、シルバーの6色展開だ。
「AXi」「AX」「HX」シリーズと規格が統一され、使い回しが可能なスリーブケーブル。カラーはブラック、メタリックグレー、ブルー、レッド、グリーン、シルバーの6色展開 |
140mmファンに対応した「H90」(画像左)と「H110」(画像右)。冷却性能を落とすことなく静音動作を実現した |
140mmの大口径ファンを搭載する大型ラジエータ採用水冷クーラー「H90」と「H110」。既存の120mmラジエータモデルより、低回転でも風量が多く、表面積が広いことから、静音性が向上している。なお、搭載される冷却ファンの回転数は1,500rpm(±10%)、風量は94CFM、ノイズレベルは35dB。対応CPUソケットは、IntelがLGA2011/1366/1156/1155。AMDはSocket FM2/FM1/AM3/AM2で、Corsair Linkには非対応となる。両モデルとも明日より発売が開始され、市場想定売価は「H110」が15,980円前後、「H90」が13,480円前後。
CORSAIRのフラグシップメモリ「Dominator Platinum」のライティングカラーを変更できる「Lightning Bar Upgrade Kit」。アルミ製トップバーには上部窓が設けられ、より鮮やかにケース内を飾ることができる |
昨年7月の新製品発表会で紹介された「Dominator Platinum」向けドレスアップツール「Lightning Bar Upgrade Kit」も今月より発売開始される。製品にはホワイトとブルーの2色のカラーバー、新デザインのアルミトップバー、交換用ネジ、六角レンチなどが同梱される。なお、市場想定売価は2,000円台を予定しているとのこと。
文: GDM編集部 池西 樹
CORSAIR Memory: http://www.corsair.com/