2013.04.27 17:57 更新
2013.04.27 取材
バッテリーと充電器の双方に取り付けて、非接触電力伝送を可能にするという「Wireless Charge Module」が発売。三月兎2号店はじめ三月兎各店にて1,680円で販売中だ。ただし製品の性質上保証や技術サポートは一切なし。素人お断りの“開発者向け”アイテムとなる。
シンプルなパッケージングが施された玄人向けの電子モジュール。コイルを介した非接触型のワイヤレス充電を可能にする |
中に入っているのは、コイルが結線された1対の小型基板に1枚のペーパーのみ。シンプルかつ素人お断り感の漂う電子モジュールが販売中だ。小指の先ほどしかない基板は、それぞれトランスミッターとレシーバーを構成。結線されたコイルを介して非接触電力伝送を可能にする。バッテリーと充電器の双方にとりつけてのワイヤレス充電を想定したモジュールで、出力は5V/600mAh。最大伝送距離は20mmとされる。
当然ながらある程度の養生は必要になると思われるが、コイル同士の距離が離れることによる出力減衰は不可避。同梱のペーパーでは伝送距離ごとの出力が1mm刻みで記載されており、販売している三月兎2号店によれば「実用500mAhを確保できれば御の字ではないか」とのこと。実際に組み込む際には考慮に入れておこう。
細長い基板(左)がレシーバー、もう一方の基板(右)がトランスミッターを構成。これらをバッテリーと充電器にそれぞれ組み込むというわけだ |
ただし注意が必要なのは、スマートフォンなど電波を発する機器に組み込んだ場合は電波法に抵触する可能性が高いこと。ショップでも「自己責任に基づく開発者向けツール」として販売しており、保証や技術サポートも一切なしとハードルは高め。なかなかに興味深いアイテムなものの、活かせるかはユーザー次第と言えそうだ。
なお、三月兎2号店では近く店頭デモが開始される予定となっている。
マニュアルは付属のペーパー1枚切りだが、必要な情報はしっかり記載され、見る人が見れば十分把握できそうな内容。伝送距離が離れることによる出力減衰も1mm刻みで記載されていた |
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/