2013.05.06 10:00 更新
2013.05.06 取材
久々登場のSanDisk製SSD「X110」シリーズ。一部で採用コントローラーおよびNANDフラッシュの正体が話題となっているが、このほど秋葉原の某パーツショップに勤務するスタッフの協力により内部を撮影することができた。
SanDisk製SSD「X110」シリーズは、ノートPCやタブレットPCに対応するOEM向けモデルとして今年1月にリリースされた製品。公式スペックは容量64GB、128GB、256GBの3モデル展開で、転送速度はシーケンシャル読込505MB/sec、書込445MB/sec、ランダム読込81,000 IOPS、書込44,000 IOPS。MTBFは200万時間で、耐久性はホスト書込80TB。動作温度は0℃~70℃、消費電力はスタンバイ時75mW、アクティブ時120mW。
さて、問題は7mm厚の筺体に収められた内部の基板だ。今回は256GBモデル「SD6SB1M-256G-1022l」を個人的に購入し、その日のうちに「殻割りして確認しました」という某店スタッフの協力のもと内部を撮影してみた。
なんだか随分余裕のある内部の様子。mSATAサイズ程度の基板にはSanDiskのシルク印刷が確認できる |
2.5インチサイズの7mm厚筺体の内部にはちょこんとmSATAサイズ程度の基板を収納。何とも奇妙な光景だが、それはさておき基板上のチップを確認してみる。するとコントローラーにはMarvell製「88SS9175」を搭載。MLC NANDにはSanDisk製19nmプロセスの「05131 064G」を採用しているのが確認できた(キャッシュメモリにはSAMSUNG製128MBのDDR2-800を搭載)。ちなみに「88SS9175」は、あのIntel「SSD 510」シリーズやPLEXTOR「PX-M3」シリーズで採用実績のある「88SS9174」の修正版だ。
Marvell製「88SS9175」(左)とSanDisk製MLC NAND「05131 064G」(右) |
実際の性能についてはテストも行っていないため不明だが、ひとまず某東芝製の製品と同じということはなさそうである。
文: GDM編集部 Tawashi
SanDisk: http://www.sandisk.com/