2013.05.23 00:00 更新
2013.05.21 取材
GIGABYTE TECHNOLOGY(本社:台湾)の日本法人である日本ギガバイト株式会社(本社:東京都千代田区)は2013年5月21日、秋葉原UDX(所在地:東京都千代田区)においてプレス関係者向け「新製品発表会」を開催。「Ultra Durable 5+」や最新UEFIを実装した新型マザーボードを公開した。
2013年5月21日、日本ギガバイトはメディア向け「新製品発表会」を開催した。会場には、GIGABYTE本社のAsia Sales Division Director Teresa Ping氏とProduct Planning Division Director Apollo Chang氏も駆けつけ、新マザーボードに搭載される新機能紹介と優位性について詳細な解説が行われた。
4つのキーワードを掲げアップデートされた新品質規格「Ultra Durable 5+」 |
新機能紹介では、GIGABYTEが提唱する新品質規格「Ultra Durable 5+」が発表された。こちらは「ULTRA COOL」「ULTRA PEFORMANCE」「ULTRA SAFE」「ULTRA USB3+」をキーワードに掲げ、これまでの「Ultra Durable 5」よりさらに一歩進んだ規格へとアップデートされている。
「Ultra Durable 5+」対応製品では電源回路に新デザインのヒートシンクを搭載。オーバークロック向けやゲーミング向け上位モデルでは、水冷+空冷のハイブリッド仕様となる |
1番目のキーワード「ULTRA COOL」については、対応製品すべてに新デザインの高冷却ヒートシンクを搭載。さらに上位モデルでは、水冷+空冷のデュアル冷却ソリューションを採用することで、極冷や長時間のゲームプレイのような過酷な状況でも安定した動作を可能にした。
電源回路には「PowIRstage(r)」とデジタルPWMを搭載 | コンデンサは既存の2倍の耐久性を誇る「Durable Black SOLID CAP」を標準装備。さらにCPUソケットも金メッキ仕様へと変更されている |
続いて注目したいのが「ULTRA PERFOMANCE」。こちらは「Ultra Durable 5」で採用されたInternational Reactifier(以下IR)製ICチップPowIRstage(r)を搭載したオールデジタル電源により、最高レベルの電源変換効率を実現。また金メッキ仕様のCPUソケットや既存の2倍の耐久性を誇る「Durable Black SOLID CAP」を採用することで安定性や耐久性を向上させた。
GIGABYTEではおなじみの「UEFI DualBIOS」にも、オーバークロック向けに新機能が追加 | 「Ultra Durable 5+」準拠の製品ではフロント・リア合計で10ポートのUSB3.0を搭載 |
3番目のキーワード「ULTRA SAFE」は、GIGABYTEおなじみの「UEFI DualBIOS」で実現。メインとバックアップの2つのROMを搭載し、万が一トラブルが発生した場合でも、バックアップROMから復旧できる。また「Ultra Durable 5+」対応製品では、自動復旧以外にデュアル/シングルモードの切り替えと起動ROMの切り替えスイッチを搭載。極冷オーバークロックでの利便性なども考慮されている。
最後のキーワード「ULTRA USB3+」。こちらは最近主流となったUSB3.0ポートを大幅に拡張。最大で10口まで搭載させることで、周辺機器の搭載数を大きくを向上させた。
新UEFIでは、BIOS風の「Classic Mode」とカスタマイズ可能な「Dashboard Mode」を自由に使い分けることができる |
テキストベースのBIOSからグラフィカルなUEFIへの移行が進み、メーカー各社とも制御プログラムに独自UEFIを採用する製品が多くなっている。GIGABYTEでも主要モデルには3Dインターフェイスを備えた「3D BIOS」を搭載していたが、新製品ではUIを刷新。ハードウェアのリアルタイムモニタが可能な他、設定項目やUIをユーザーがカスタマイズできる「Dashboard Mode」が追加された。
「Dashboard Mode」では、システムの状況をリアルタイムに確認可能 | UIのバックグラウンドカラーは製品シリーズによって変更される |
今回展示されていた新型マザーボードはオーバークロック向け2機種、ゲーミング向け2機種、スタンダード向け14機種の計18モデル。なお担当者によれば、全モデル国内発売予定で、多彩なラインナップを揃えることで、ユーザーのニーズを掴みスタートダッシュを狙うとのこと。
オーバークロック向けハイエンドモデル「GA-Z87X-OC Force」。PCI-Express3.0ブリッジチップを実装し、マルチグラフィックスは4Way-SLI/CrossFireXに対応する |
オーバークロック向け下位モデル「GA-Z87X-OC」。電源周りの冷却ヒートシンクが空冷化され、PCI-Expressブリッジチップも省略されている |
ゲーミング向けATXマザーボード「G1.Sniper 5」。詳細についてはこちらの記事も合わせて参照してほしい |
ゲーマー向けMicroATXモデル「G1.Sniper M5」 |
スタンダード向けフラグシップモデル「GA-Z87X-UD5H」。IntelチップによるギガビットLANを2ポート搭載し、ディスプレイ出力はHDMI×2、DVI×1、DisplayPort×1 |
スタンダード向けハイエンドモデル「GA-Z87X-UD4H」。ディスプレイ出力はHDMI×1、DisplayPort×1、DVI×1、D-Sub×1 | 最も人気の高いUD3型番を引き継ぐミドルレンジ向け「GA-Z87X-UD3H」。ちなみに「Ultra Durable 5+」に準拠するのは、このモデルまでとなる |
「Ultra Durable 4+」準拠のATXマザーボード「GA-Z87X-D3H」(左)と「GA-Z87-D3HP」(右)。いずれもHDMI×1、DVI×1、D-Sub×1の3系統のディスプレイ出力を搭載する |
エントリー向け「HD3」シリーズは、「GA-Z87-HD3」(左上)、「GA-H87-HD3」(右上)と「GA-B85-HD3」(左下)の3機種。いずれも「Ultra Durable 4+」準拠で、ディスプレイ出力は、HDMI×1、DVI×1、D-Sub×1の3系統 |
MicroATX上位モデル「GA-Z87M-D3H」。HDMI×1、DisplayPort×1、DVI×1、D-Sub×1の4系統のディスプレイ出力を搭載し「Ultra Durable 4+」に準拠 |
同じく「D3H」型番の、「GA-H87M-D3H」(左)、「GA-B85M-D3H」(右)。ディスプレイ出力はHDMI×1、DVI×1、D-Sub×1の3系統で、「Ultra Durable 4+」に準拠する |
デュアルデジタルディスプレイ対応のエントリー向けMicroATXマザーボード「GA-Z87M-HD3」(左)、「GA-H87M-HD3」(右)。ディスプレイ出力はHDMI×1、DVI×1、D-Sub×1の3系統で、メモリスロットが2スロットに制限される |
Mini-ITXモデルは「GA-H87N-WIFI」(左)と「GA-Z87N-WIFI」(右)の2機種。製品名から分かる通りいずれもWi-Fiモジュールが付属される |
DetonatioNリーダーのLgraN氏と日本ギガバイト中村氏による調印式 | 調印後、DetonatioNメンバーはオリジナルTシャツを着てさらなる活躍を約束していた |
また発表会では、先日リリースをお届けしたマルチゲーミングチーム「DetonatioN」とのパートナーシップ締結の調印式も実施。DetonatioNメンバーは、GIGABYTEのゲーミングマザーボード「G1.Killer 5」シリーズを使い、トーナメントでの活躍を約束していた。
文: GDM編集部 池西 樹