2013.06.04 03:07 更新
2013.06.03 取材
CORSAIR Memory(本社:アメリカ カリフォルニア州)は、台北101近くのレストラン「MARQUEE」において、Intelとの共同オーバークロックイベント「COMPUTEX OC MAIN EVENT」を開催した。
10組のOCチームが、総額2万ドルの賞金をかけ、「VENGEANCE PRO」シリーズと、Core i7-4770Kの限界に挑戦するオーバークロックイベントが6月3日に開催された。その白熱の模様と、CORSAIRブランド期待の新オーバークロックメモリ「VENGEANCE PRO」シリーズについてご紹介しよう。
レストランを借りきって行われた今回のOCイベント。海外メディアも多数取材に訪れ、室内はまさに熱気にあふれていた | イベントには、SVP,Components Business Unit Thi La氏(中央左)と、Director, Asia Sales Scott Thirlwell氏(中央右)も駆け付けた |
各チームとも、オリジナルの升を用意。液体窒素を使った極冷でハイスコアを狙う | 冷えすぎた升を温めるため、ガストーチも完備 |
Super Pi 32M、CPUクロック、メモリクロックなど11部門で争われた今回のオーバークロックイベント。参加した10組は少しでも良いスコアを得るため、液体窒素をまさに”ぶっかけ”ながら、より高クロックで動作する条件を突き詰めていく。途中、コールドバグで起動しなくなることもしばしば。ガストーチを使って暖めつつ、周囲に流れる水滴を急いで拭う姿も会場のあちこちで見受けられた。
トライ&エラーの繰り返しで、液体窒素は湯水のごとく消費されている |
最終的には、CPUクロックは7GHz目前の6984.18MHz、メモリクロックは3782.6MHzを達成。まだ挙動を掴み切っていないHaswellプラットフォームながら、主催のCORSAIRスタッフも驚く程のハイスコアを計測した。
最も賞金が高額な「SuperPI 32M」部門を制したのは、8-pack/zzolio組 | 「メモリクロック」部門を制したのは、HiCookie/Dinos22組 |
「CPUクロック」部門を制した、Lin222/Mad222組 | その他8部門を総なめにした、Andre/TL222組 |
各部門の最終結果は上記の通り | 大会終了後はお互いの健闘をたたえ合っていた |
今回のイベントで使用されたメモリは、CORSAIRの新オーバークロックメモリ「VENGEANCE PRO」シリーズ。フラグシップモデル「Dominator Platinum」と「Vengeance」の間に投入された製品で、高級志向の「Dominator Platinum」と違い、より高クロック動作を追求したオーバークロック特化型メモリとしてデザインされている。本体カラーはレッド、ブルー、シルバーの3色に加えて、ASUSTeK向けのゴールドも用意される。
ASUSTeK向けのゴールドカラーモデル「CMY16GX3M2A1866C9」。まだ国内発売は未定で、スペック等も変更の可能性があるとのこと |
なお今回イベントでは、動作クロック2,800MHzのカスタムバージョンが使用されているが、現在のところ歩留まりが悪く、製品化については予定されていないとのこと。
OCイベントで使用されていたのは、動作クロック2,800MHzの「CMY8GX3MA2A2800C12R」。動作クロックは1.65Vで、タイミングは12-14-14-36 |
文: GDM編集部 池西 樹
CORSAIR Memory: http://www.corsair.com/