2013.06.06 04:27 更新
2013.06.05 取材
Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)のブースでひときわ目立つのは、なんと全17ドライブベイ仕様の超高層PCケース、「Nineteen Hundred」だ。さしずめPCケース界の”あべのハルカス”。CORSAIR「900D」のライバル出現か?
NVIDIAのコーポレートカラーを想像させる、ライムグリーンのラインと拡張スロットがブラックに映える「Nineteen Hundred」 |
Antecブースに登場したのは、ブラックにライムグリーンのラインと同色の拡張スロットが特徴的な「Nineteen Hundred」だ。とにもかくにも、どこをとっても規格外の”超高層”PCケース。内部容積も広大で、構成パーツ同士の物理的干渉の心配はほぼ皆無と言っていいだろう。
驚くべきそのスペックを見ていくと、まずは全17仕様のドライブベイ。5.25インチオープンベイこそ3段と可愛らしいが、専用トレイ式3.5インチシャドウベイ(2.5インチ排他)は縦列に6段、さらに開閉ドアが装備された下部に3段×2が並列レイアウトされ、最大12台の3.5インチHDDが搭載可能。加えて2.5インチ専用ベイも2段あり、排他ベイ合計で14台の2.5インチSSDオンリーPCが構築できる。
全体設計は大型ミドルタワーPCケースの下部に、さらに電源ユニット搭載スペースと3.5インチシャドウベイを増築したようなスタイル。なお下部は開閉式が採用されている |
冷却機構は、フロント120mm口径×3、トップ120mm口径×2、HDDトレイ部120mm口径×2、リア120mm口径×1が装備される。これだけの体躯で最大口径120mmは少々拍子抜けな気すらしてしまうが、それだけ筐体幅がスリムにできている事が想像できる。(外形寸法の開示はなし)
その他、電源ユニット搭載スペースを上下2基分を装備。拡張スロットは全9段とした。対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、ケース素材は0.8mm SECC製。なお現時点発売日および市場想定売価は未定とされている。
これに似たコンセプトのPCケースといえば、CORSAIR「Obsidian 900D」(市場想定売価税込52,800円)になるだろう。発売が開始されればよきライバルとなるはずだ |
文: GDM編集部 松枝 清顕
Antec: http://www.antec.com/