2013.06.07 00:23 更新
2013.06.06 取材
PCケースのイメージが強いCooler Master(本社:台湾)。だが忘れてはならないのが、そもそも本業である冷却系パーツだ。今回のブースでは、冷却水の入替え可能な水冷ユニットや、水平ベイパーチャンバー搭載の空冷モデルも発見。
以前詳細レビューをお届けした「Seidon 120M」に続き、新型オールインワン水冷キット「Eisberg」シリーズの準備が着々と進められていた。一見、なんの変哲もないありがちな240mmラジエターと120mmラジエターモデルだが、実は完全なる”メンテナンスフリー”ではなかった。
240mmラジエタータイプの「Eisberg 240L」(上)と120mmタイプの「Eisberg 120L」(左)。いずれも限定数量での発売が予定されている |
実はこれ、冷却水の入れ替えができる”セミメンテナンスフリー”のオールインワン水冷ユニットなのだ。限定数量での発売が予定されている「Eisberg 240L」「Eisberg 120L」は、ポンプ一体型水冷ヘッド部に「FILL」のシルクが目印のドレンボルトを装備。冷却水の補充や入れ替えができる。普通に使用する事において、使用頻度は低いものの、従来型のオールインワン水冷ユニットとは明らかに一線を画する製品に仕上げられている。
なおこの他に、ドレンボルトがない通常タイプで、ラジエターが2層の「Seidon 120D」、廉価モデル「Seidon 120V」もラインナップに加わる予定だ。
側面の小窓からポンプが確認できる水冷ヘッド。受熱ベースプレートは銅製で、全体にやや大振りな印象 | |
こちらは「Seidon 120D」(左)と「Seidon 120V」(右) |
いかにも自動車を意識した型番がつけられた「V8 GTS」と「V4 GTS」は、ベイパーチャンバーを採用。既存モデル「TPC 812」のノウハウを活かしたモデルという位置付け。空冷最強モデルを狙うにふさわしい出で立ちが印象的だった。
Cooler Masterの「Hyper」シリーズは、普及価格帯モデル。「Hyper 103」は92mm口径ファン(800~2,200rpm/15.7~43.1CFM/min 17dBA)を搭載するスタンダードなサイドフロー型CPUクーラー。3本のヒートパイプはCPUダイレクトタッチ式が採用される。
「GeminII mini」はロープロファイルタイプのトップフロー型CPUクーラー。ラウンドファンが採用され、4本のヒートパイプをCPUダイレクトタッチ式とした。
「Hyper 103」は108×89.5×138.5mmのサイドフロー。普及価格帯モデルとしての役割を担う | Cooler Masterでは希少なロープロファイルモデル。既存「GeminII M4」とは違い、ラウンドファンがマウントされている |
最後に汎用ファン「JetFlo 120」をご紹介しよう。LED搭載のレッド、ブルー、ホワイト、非搭載のダークをラインナップする120×120×25mm口径モデル。PWMに対応し、回転数800~2,000±10%、最大風量95CFM±10%、最大静圧3.22mmH2O±10%、騒音値35dBAとされる。なお軸受構造は「POM Bearing」(Polyoxymethelene)で、製品寿命は16,000時間。
フレーム部には振動を抑えるため、予めラバーが装着されている |
文: GDM編集部 松枝 清顕
Cooler Master: http://www.coolermaster.com/