2013.06.08 02:48 更新
2013.06.08 取材
高速なオーバークロックメモリを提供しているAVEXIR Technology(本社:台湾)が、動作クロック3,000MHzの高クロックメモリを展示。さらに担当者からは、オーバークロックメモリを作る上での苦労や実際の検証方法など、興味深い話を聞くことができたので紹介しておこう。
よく“まわる”オーバークロックメモリで有名なAVEXIR Technologyブースでは、最高3,000MHzの高クロックメモリ、「AVEXIR BLITZ 1.1」と「AVEXIR BLITZ 2.0」の2モデルが披露されていた。
メーカーオリジナルヒートシンクモデルが用意される「AVEXIR BLITZ 1.1」。ヒートシンクは簡単に分解できる |
「AVEXIR BLITZ 1.1」は、極冷オーバークロックでの利便性を考え、分解が簡単な着脱式ヒートシンクを搭載。上部には起動時に光る発光管が装着され、PCのデコレーションアイテムとしても利用できる。またASRock、ASUSTeK、ECS、BIOSTAR、GIGABYTE、MSIの主要マザーボードメーカーによるコラボレーションモデルも用意される。
「AVEXIR BLITZ 2.0」のヒートシンクデザインは現在検討中。ダミーヒートシンクを搭載させたモデル(画像左)も展示されていた |
「AVEXIR BLITZ 2.0」は、発光管が基板に一体となったユニークな構成のオーバークロック向けメモリ。ヒートシンクデザインは現在検討中で、実機デモでは基板がむき出しの状態で搭載されていた。
ちなみに3,000MHzモデルには、いずれもHynix製1Gbitメモリが搭載され、容量は4GBの片面実装となる。また両面実装の8GBモデルの投入について担当者に確認したところ、「両面実装にすると3,000MHzを超えるクロックでは動作が安定しない。実際、他のメーカーでも苦労しているようで、8GBの3,000MHz品が登場するまでには、もう少し時間がかかるだろう」とのこと。
なおAVEXIRでは、3,200MHz、3,400MHz、3,500MHzモデルの開発も進めており、早ければ7月中にもサンプル品が完成する予定。
ずらりと並ぶHynix製メモリチップ。これらを1枚ずつテストして、駆動クロックごとに選別している |
8枚のメモリチップを収納できる専用基板をマザーボードに挿して検証を進めていく |
文: GDM編集部 池西 樹
AVEXIR Technology: http://www.avexir.com/