2013.06.11 01:54 更新
2013.06.11 取材
XIGMATEK(本社:台湾)はCOMPUTEX TAIPEI 2013に向けて、新作PCケース4モデルを用意。高拡張なMicroATX対応「Aquila」や静音志向のMini-ITX対応「Nebula」など、国内市場でも人気を博しそうな新製品を先取りしておこう。
日本人好みのスタイリッシュなCube型MicroATXケース「Aquila」 |
白と黒のコントラストが美しい「Aquila」は、MicroATXフォームファクタに対応したCube型ケース。“コンパクトかつハイエンドなゲーミングPC”をコンセプトに、Radeon HD 7990にも対応する広いグラフィックスカード搭載スペースを確保。またシャシー内部を上下に分ける分離構造を採用し、上段にマザーボードとグラフィックスカード、下段にストレージ類と電源ユニットを配置することで、良好なエアフローを実現。ハイエンド構成でも十分な冷却性能を備えている。
グラフィックスカード搭載スペースは約330mm。デュアルGPUカードRadeon HD 7990にも対応する | トップファンを取り外せば280mmの大型ラジエターも搭載可能 |
さらにLANパーティでの利便性を考え、トップには持ち手を用意。サイドパネルはアクリルウィンドウ仕様で、ゲーミングPCとしてのデザイン性にもこだわったという。ただし担当者によれば、サイドパネルのスモークは当初の予定より濃く、内部が確認できないため、もう少し薄いカラーに変更したいとのこと。
サイドパネルにはアクリルウィンドウを搭載。なお担当者によれば、スモークが濃く内部が確認できないのは想定外 | 電源ユニットはボトム配置。全長は160mmまでなら問題なく搭載できる |
ドライブベイは5.25インチオープンベイ×1、3.5インチシャドウベイ×2(ツールフリー)、2.5/3.5インチシャドウベイ×1、3.5インチシャドウベイ×1と豊富に用意され、拡張スロットは4段。冷却システムは、フロント120/140/200mm×1(オプション)、リア140mm×1、トップ120/140mm×2(オプション)で、トップには水冷ラジエターも搭載できる。なお外形寸法はW265×L390×H403mm。
「Aquila」から一転、ブラックで統一されたMini-ITXケース「Nebula」 |
「Nebula」は、フロントと両サイドにワンタッチ取り付け可能なプラロック式パネルを採用した、静音Cube型Mini-ITXケース。リビングでの利用にもマッチするよう、ブラックで統一された落ち着いた外観デザインを採用している。
フロントと側面のパネルはプラロック式で、簡単に着脱可能 | 吸気は底面に設けられた隙間から行う |
またパネルに一切通気口のない窒息仕様ながら、底面吸気、リア排気の効率的なエアフロー構造により、グラフィックスカードを搭載した状態でも、内部の温度を低く保つことができるように設計されているのが特徴だ。
台湾ではOSのインストールもUSBメモリが主流ということで、「Nebula」ではサイズを重視して光学ドライブは非搭載 |
ドライブベイレイアウトは、ツールフリーの2.5/3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×1で、5.25インチベイは非搭載。拡張スロットは2段で、外形寸法はW208×L208×H330mm。なおグラフィックスカードは長さ200mmまで対応する。
ミドルタワーPCケースの新作は静音志向の「Odin」とワイヤレス充電規格「Qi」対応充電器を標準装備した「Midgard III」の2モデルが展示されていた。
静音志向のミドルタワーPCケース「Odin」 |
サイドパネルとフロントドアには吸音シートが貼り付けられ、内部の騒音をシャットアウトする |
トップ部にはワンタッチで開閉できるアクリルパネルを装備。冷却性能が不足する場合は、アクリルパネルを開けてエアフローを確保できる |
トップ部にワイヤレス充電「Qi」対応充電器を標準装備した「Midgard III」 |
「Qi」モジュールを実装したSAMSUNG「GALAXY Note II」を使い、実際に充電が行えることを確認できた |
文: GDM編集部 池西 樹
XIGMATEK: http://www.xigmatek.com/