2013.09.24 00:01 更新
2013.09.24 取材
CORSAIR Memory(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2013年9月24日、PCケースブランド最上位「Obsidian」シリーズに属する、ハイエンド向けのフルタワーケース「Obsidian 750D」を発表した。洗練されたおなじみの“モノリス的”デザインに、水冷・空冷のどちらにも適した拡張性の追求。CORSAIRが提案する最新世代の“ほどよきフルタワー”がベールを脱いだ。
MicroATXケースのNewスタンダードとして華々しくデビューした「Obsidian 350D」や、度肝を抜く最大級のBOX型ケース「Carbide Air 540」など、次々とPCケースの新機軸を投入してきたCORSAIRの新型ケースが本日発表された。新たにお披露目された「Obsidian 750D」は、ハイエンドユーザーに訴求するフルタワーケース。ミドルタワーか、さもなくばスーパーフルタワーの「Obsidian 900D」かといったラインナップの間隙を埋めるべく投入された、バランスのとれた主力モデルだ。
ハイエンドゲーマー・オーバークロッカー向けのモデルとして拡張性と冷却性能にフォーカスして設計され、内部は見た目以上に余裕のある構成を呑みこむことができる。特に昨今のトレンドでもある水冷対応は抜かりなく、トップに360mm/280mmサイズの水冷ラジエターを搭載できるほか、シャドウベイケージを移動・撤去することでフロントに280mm/240mm、ボトム240mm、リア140mmと、ラジエターを実に4箇所にまたがって設置することができる。
もちろん水冷専用というわけではなく、空冷仕様でもハイレベルなエアフロー構築を実現。冷却ファンはエアフロー重視の140mmファン「AF140L」をフロントに2基、リアに1基標準装備するほか、ケース内部に最大8基搭載できるという具合だ。一般的なフルタワーと比較しても、ここまで自由な冷却レイアウトを提供できるケースはあまりない。
水冷ラジエターは最大で4箇所に取付け可能なほか、最大8基の冷却ファンでハイエアフロー環境も構築できる高拡張ケース。ちなみにサイドパネルはアクリル窓を大きく切り取った“Windowed”仕様だ |
数多くの水冷キットをリリースするCORSAIRならではの設計。最大360mmの大型ラジエターを搭載できるトップはもちろん、フロントもシャドウベイを組み替えることで最大280mm、さらにボトムとリアにもラジエターを設置できる |
ドライブベイレイアウトは、5.25インチオープンベイ×3を備えるほか、レイアウト変更・撤去が可能な3.5インチ/2.5インチシャドウベイ×6、さらに裏配線側にはSSDのマウントを想定した2.5インチシャドウベイ×4を縦配置で搭載する。「Carbide Air 540」の“デュアルチャンバ設計”をミニマムサイズで採用したようなレイアウトで、これらはすべてツールレス設計。組み込みやすさにも配慮されている。
ケースの外形寸法はW235×D546×H560mmで、重量は9.7kg。対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX。電源ユニットはボトム配置で、9基の拡張スロットを備える。市場想定売価は21,800円とアナウンスされており、もうすぐ店頭へやってくる見込みだ。
電源はボトム配置で、拡張スロットは9基。トップ側にもかなりの余裕があることが分かる。裏配線側も貪欲に使い切る設計で、SSD用のシャドウベイ4基が縦に配置されていた |
140mmファン×2を標準装備するフロントは、ファンのマウント箇所が複数用意されており、上下位置をユーザーがある程度選択できる珍しい仕様。トップにはメンテナンス性に優れたマグネット式カバーが採用されている |
文: GDM編集部 絵踏 一
CORSAIR Memory: http://www.corsair.com/