2013.10.01 21:59 更新
2013.10.01 取材
本日2013年10月1日から千葉 幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2013。様々な新製品が展示される中、特に注目したいのが高解像度対応ディスプレイだ。そこで主要メーカーの新製品をまとめてチェックしておこう。
ブース中央の特設シアタールームに展示されていた4K対応有機ディスプレイ。その実力を確認するため多くの人が足を止めていた |
4K WORLDをテーマに4K対応ディスプレイを猛烈にプッシュしているのはパナソニック。ブース中央の特設シアタールームには、国内初公開となるRGBオール印刷方式の4K対応有機ELディスプレイを展示して、その高い色再現性やコントラスト比を訴求していた。
4K/60p入力に対応し、ゲーミング用途としても十分な性能を発揮する「TH-L65WT600」。価格は75万円前後を予定している |
また液晶TVでは、10月17日発売予定の65インチ液晶TV「TH-L65WT600」を中心にデモを実施。HDMI2.0/DisplayPort1.2aに準拠した製品で、4K/60p入力をサポート。動きの速い映像でも滑らかな表示が可能なため、ゲーミング用途としても十分な性能を発揮できるとのこと。
赤色レーザー+シアンLEDのオリジナルバックライトを採用した三菱「REAL4K LASERVUE」。ちなみに参考出品のため、発売日や価格は未定 |
赤色レーザーとシアンLEDを組み合わせたオリジナルバックライト採用により、広色域表示を謳うのが三菱「REAL4K LASERVUE」だ。既存の白色LEDモデルから色の再現範囲は131%に拡大され、これまで難しかった緑色系や赤色系の鮮明な表現が可能。さらにDIATONEブランドの高品質スピーカーを内蔵しており、発色だけでなくサウンドにもこだわった。
1ドットを4分割処理することで4K相当の高精細表示を可能にした「クアトロン プロ」シリーズ |
詳細は不明ながら、年内発売を目指しており、ラインナップは52インチ、70インチ、80インチが予定されている |
シャープは、1ドットを4分割処理することでフルHDパネルながら4K相当の高精細表示を可能にした「クアトロン プロ」シリーズを展示。担当者によれば、「コンテンツが揃っていない4K表示よりも、コンテンツが充実しているフルHDの高画質化を望む声が多いことから製品化を進めた」とのこと。価格は4Kモデルより安価にしたいということで、大画面・低価格な製品として注目したい。
4Kディスプレイには新たに50インチと40インチモデルが追加予定 | こちらはフルHDモデルのフラグシップ「REGZA Z8/J8」シリーズ |
東芝は4KとフルHDの両方のラインナップを拡大して、より幅広いユーザー層にアピールする。4Kモデルは現在展開している84インチ/65インチ/58インチの3モデルに加えて、50インチと40インチのコンパクトモデルを用意。TV視聴だけでなく、プロ向け制作環境としての利用など新たな使い方を提案している。
また11月上旬発売予定の2Kフラグシップモデル「REGZA Z8/J8」シリーズも面白い存在だ。液晶パネルには、鮮明で自然な映像表現が可能な、直下型の広色域LEDバックライトを採用。さらに独自構造の新スピーカーとサウンドイコライザで構成される「レグザパワーオーディオシステム」により、音声の聞き取りやすさを損なうことなく、迫力のある重低音サウンドを実現した。
ショーウインドウやデジタルサイネージの新しい表現方法を提案する「シースループロジェクション」 |
パイオニアブースでは、プロジェクタの映像をガラス上に投映できる「シースルプロジェクション」のデモを展示。プロトタイプながら完成度は高く、プロジェクション機能をオフにするとガラスとの区別は付かなかった。
文: GDM編集部 池西 樹
CEATEC JAPAN 2013: http://www.ceatec.com/ja/