2013.10.02 01:50 更新
2013.10.02 取材
デンソーブースに置かれた1本のワインボトル。単なるオブジェかと思いきや、ワインを嗜む紳士淑女垂涎のスグレモノを身につけていた。好きなワインを長く楽しみたい、しかもお手軽に。そんな人は今月下旬の発売を待とう。
空気抜きの最中はうっすらとライトが発光し、動いているのが確認できる。付属の栓を閉めてポンプを乗せるだけと簡単だが、この栓にはデンソーのもつ真空バルブの技術が生きているのだ |
一度開栓してしまえば、酸化による風味の変化からは逃れられない。ワインのみならずボトル飲料の悩みどころだが、デンソーの「Wine Saver」はそれを解決してくれるステキなアイテムだ。
付属の栓をボトルに取り付け、本体のポンプを上に乗せるだけ。これで中の空気をぐんぐん吸い上げ、真空にきわめて近い状態にすることで酸化の進行を遅らせるという仕組みになっている。一度にボトルを飲み切ることができない、あるいは色んな種類のワインを楽しみたい、という向きにピッタリというワケだ。空気抜きの効果は抜群で、「10日以上経過しても風味が変化しない」(メーカー担当者)という。
単4電池2本で動くお手軽仕様。ポンプは一つで大丈夫なので、多数のワインに使いたい人はオプションの栓を購入しよう。栓は1つ800円から1,000円程度とのこと |
もちろん同じような製品はないこともないが、ほとんどは手動タイプか、さもなくば値の張る(かつうるさい)業務用マシン。その点今回登場の「Wine Saver」は乾電池駆動のお手頃モデルで、一般消費者も手が出しやすい。想定売価はポンプ本体と栓×2のセットで8,000円から10,000円。発売は今月下旬が予定されており、主に通販ベースで展開されるらしい。
なお、担当者によれば「ワインモデルが成功すれば、日本酒などその他のボトルに対応するモデルを発売する可能性がある」とのこと。今後の展開が楽しみな製品だ。カラーはブラックにシルバー、ピンクゴールドの3色が用意される。
ラインナップは3色。高級感もなかなかで、ひとつ手元に置いてみたくなる。一応“限定販売”ということなので、日和見で購入を見送ると後悔するかも |
ちなみにデンソーは、車載向けの冷凍システムを応用したワインセラー製品を十数年手がけてきたという、意外にもワインとは縁浅からぬメーカーだったりする。今回はモデルチェンジした新型のワインセラーも出展されているが、「Wine Saver」の開発もその繋がりで実現したもの。メーカー企業の株式会社デンソーコミュニケーションズからは、ワイン愛好家のためのSNSアプリまでリリースされているというから驚きだ。
今回新たにモデルチェンジした同社のワインセラー。ちなみに愛好家向けSNSアプリ「今日のワイン」ではワインの耳寄りな情報が手に入るほか、ユーザーがその日楽しんだワインの画像を見せ合ったりもできる |
文: GDM編集部 絵踏 一
CEATEC JAPAN 2013: http://www.ceatec.com/ja/