2013.10.02 13:49 更新
2013.10.02 取材
パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市)は、世界初となる4K解像度対応の20インチタブレット「TOUGHPAD 4K UT-MB5」の一般公開を開始した。タブレットとは思えない圧倒的な解像感は一見の価値アリだ。
基本的に法人向けの業務用端末として供給される予定で、用途に合わせアプリや構成などのカスタマイズが可能。ブースでは電子カルテと医用画像の同一画面表示や、リアルタイムのメイクシミュレーションが実施されていた |
“4K WORLD”と称するパナソニックブースの一角を占めていたのは、タブレット初となる4K解像度対応の「TOUGHPAD 4K UT-MB5」。A3サイズ紙面と同等の20インチ4K IPSαパネル(3,840×2,560ドット/230ppi/10点マルチタッチ対応)を採用、持ち運べる最大級の解像感を実現している。2,048段階の筆圧検知に対応するBluetoothタッチペンもオプションでラインナップ、高精細な手書き入力も可能だ。法人ユーザーからの大画面要求に応えた製品でもあり、医療やコスメティック向けなど、様々な業界に向けての出荷が予定されている。
20インチと大型で平置きが前提のため、IPSパネルは視野角176度以上、360度どの方向からでも見える高視野角を実現した。インターフェイスはUSB3.0、SDXCスロットなどを備える |
OSはWindows 8.1 Proを標準搭載、CPUはIntel Core i5-3437U、グラフィックスはNVIDIA GeForce 745M。ストレージとメモリは、スタンダードモデルの「UT-MB5010SBJ」が128GB SSDと4GBメモリ、スマートカードリーダー搭載の上位モデル「UT-MB5025SBJ」が256GB SSDと8GBメモリをそれぞれ実装する。通信機能はIEEE 802.11 a/b/g/n無線LANとBluetooth 4.0をサポート、HD対応の92万画素フロントカメラも備える。
また、法人ユースを見据え堅牢なグラスファイバー製筐体を採用。一般的な机と同じ76cm高からの落下試験(底面方向/動作時)と30cm高からの落下試験(26方向/非動作時)をパスしたタフネスを誇る。20インチタブレットでは世界最薄・最軽量で、重量は約2.35kg。解像度を合わせ、“トリプル世界初”を謳う。
コーナーの一角には額縁仕様の「TOUGHPAD 4K UT-MB5」を設置。ドット感は皆無、まるで本物さながらの質感は触ってみるまでタブレット画面と気付かないほどだ |
法人向けに12月上旬からの出荷開始予定で、市場想定売価は45万円程度。パナソニックによれば、年間3万台の生産を目指していくという。
文: GDM編集部 絵踏 一
CEATEC JAPAN 2013: http://www.ceatec.com/ja/