2013.11.18 00:02 更新
2013.11.17 取材
2013年11月17日、「ASCIIフェス2013 冬」の協賛出展としてベルサール秋葉原B1Fにて、自作PCイベント「ゲームパソコン&PC-DIY EXPO」が開催された。これから発売される注目の新製品や最新ゲームBTOを中心にイベントの模様をお伝えていていこう。
株式会社ユニットコムが主催する、冬の恒例自作イベント「PC-DIY EXPO 冬の陣」。今年は、株式会社KADOKAWA主催のデジギア祭り「ASCIIフェス」との共同出展に形を変え、ベルサール秋葉原B1Fにて「ゲームパソコン&PC-DIY EXPO」として開催された。天候にも恵まれ、穏やかな陽気のなか、多数の自作派やゲームユーサーが足を運んでいた。
ベルサール秋葉原B1Fにて開催された「ゲームパソコン&PC-DIY EXPO」。1Fフロアでは株式会社KADOKAWA主催のデジギア祭り「ASCIIフェス」も開催され、多くの人が足を運んでいた |
E-ATXケースにMini-ITXケースを積み重ねた独特のデザインを採用するCooler Master「HAF Stacker」 |
CoolerMasterブースでは、ハイエアフローケース「HAF」シリーズの最新モデル「HAF Stacker」を展示。スライド式の装着機構を備え、複数のケースを積み重ねて一体型ケースとして利用することができるスタック構造が特徴だ。ケース内部にはケーブル用ホールも用意され、担当者によれば「ケーブルが届く範囲内であれば自由に拡張することができる」とのこと。
ケースの上下にスライド式の装着機構を実装。ケーブル用ホールも用意され、ケーブル長が許す限りケースを積み重ねることができる |
展示機ではE-ATXケース×1とMini-ITXケース×1が連結されていたが、Mini-ITXケース×3や、E-ATXケース×1とMini-ITX×2などの構成にも対応。さらにMini-ITXケースは、ストレージベイやラジエター収納ケースとしても使うことができる。発売は年末予定で、価格やケース構成については現在調整中。
Mini-ITXケースは、360mmラジエター収納ケースや最大9台の3.5インチストレージベイとしても利用できる | |
巨大フルタワーPCケースとして使うもよし、3台の個別PCとして使うもよし。用途に合わせて自由にスタイルを変更できる柔軟性が魅力 |
In Winブースでは、アルミフレームと強化ガラスパネルを採用したスタイリッシュケースがお出迎え |
In Winブースでは、アルミフレームと強化ガラス製のサイドパネルを採用したスタイリッシュケースを発見。4mm厚のアルミフレームにメーカーロゴだけというシンプルフェイスが特徴で、フロントI/Oや5.25インチオープンベイは底部の専用スペースに配置。またリアパネルは外装と一体化したアルミカバーで覆われ、統一感あるスタイルを実現している。
ATXフォームファクタに対応するミドルタワーモデル「904」。3.5インチベイをトップに配置することで、拡張カードスペースが広く設けられている | |
フロント、トップ、ボトムは1枚のアルミを曲げて加工。またリア部にもアルミパネルを備え、統一感あるデザインとした |
用意されるラインナップは、ミドルタワーモデル「904」と、Mini-ITXモデル「901」の2種。発売日および価格は「904」が12月末で32,000円前後、「901」は2014年1月予定で価格未定。
Mini-ITXフォームファクタに対応する「901」 | |
こちらも内部スペースを工夫することで、ATX電源ユニットや長尺グラフィックスカードを余裕を持って搭載できる | ネジ類には、落下防止機構を備えたハンドスクリュータイプを採用する |
全面強化ガラス採用ケース「Tou」も展示。この日のためにメーカーが確保していた1台とのこと |
170mmのショートサイズ基板を採用したGeForce GTX 760搭載グラフィックカード。ヒートシンクにはGAMINGシリーズらしく、“ドラゴン”がデザインされている |
MSIブースで注目したいのは、ショート基板を採用したNVIDIA GeForce GTX 760グラフィックスカード。製品名やスペックなど詳細は不明ながら、Mini-ITXにピッタリの全長170mmを実現し、コンパクトハイパフォーマンスなゲーミングPCを構築できる。
Mini-ITXマザーボードにピッタリと収まるショート基板を採用。電源コネクタは8pin×1のため、配線もスッキリを行うことができる |
またオリジナルクーラー「Twin Frozr 4S」を搭載させたNVIDIA GeForce GTX 780 Ti OC版も登場予定。冷却性能や静音性に定評のあるクーラーだけにそのパフォーマンスには期待したい。
MSIおなじみの「Twin Frozr 4S」搭載GeForce GTX 780 Ti。その高い冷却性能を生かしたチューニングモデルとして登場する |
国内最薄となる7.6mm厚を実現したUSB3.0対応HDDケース。対応ドライブはWestern Digital「WD5000MPCK」で、売価は3,000円前後 |
世界初の5mm厚2.5インチHDD、Western Digital「WD5000MPCK」に対応するUSB HDDケースが玄人志向からまもなく登場する。コネクタには電源とSATAインターフェイスをまとめた「SFF-8784」が採用され、本体カラーはブラックとホワイトの2色展開。発売は12月予定で、売価は3,000円前後を予定している。
展示サンプルはデモ版のため、最終製品では一部仕様やデザインが変更される可能性がある |
Iris Pro Graphics 5200を内蔵したハイスペックBRIXベアボーンキット。ストレージには要望の多かった2.5インチドライブが内蔵できる |
GIGABYTEブースでは、Iris Pro Graphics 5200を採用したBRIXベアボーンキットを展示。Core i7-4770K比で約1.6倍という優れたGPUパフォーマンスを備え、担当者によれば「ライトなゲームであれば十分楽しむことができる」とのこと。本体サイズは、W115×D110×H61mm、詳細スペックは未定ながら、ストレージには2.5インチドライブを搭載できるのも特徴だ。
マイクロプロジェクタ内蔵のBRIXベアボーンキット「GB-BXPi3-4010」は年内の発売を目指して現在調整中 |
特許技術「SCT」を採用した、240mmラジエター搭載水冷キットENERMAX「LIQTECH 240」。12月発売予定で価格は税込15,000円前後 | |
80PLUS GOLD認証を取得したセミプラグイン電源ユニット、ENERMAX「Revolution Xt」シリーズ。容量ラインナップは430W、530W、630W、730Wの4モデル展開で価格は10,000円~15,000円を想定している | |
CORSAIRブースでは、最新電源ユニット「RM850」の動作デモを実施。NVIDIA GeForce GTX 780とCore i7-4770Kを搭載したハイエンド構成ながら、ゲーム中でもファンレスにて安定動作していた |
ここからはその他の出展ブースや気になるアイテムをまとめて紹介していこう。
マスタードシードブースでは、ASRock製マザーボードや先日代理店契約が発表されたASUSTOR製NASを展示 | |
Qualcomm Atheros Killer E2200を搭載するゲーミングマザーボード「Z87 Killer」 | LGA1150 Xeonプロセッサに対応するMini-ITXマザーボード「E3C226D2I」 |
ASKブースではFractal Design製ケースとSAPPHIRE製グラフィックスカードを搭載したマシンを使い、「バトルフィールド4」の4K出力デモを実施 | |
オリジナルクーラーが付属するASUSTeKの新型マザーボード「Rampage IV Black Edition」 | AMDブースでは「バトルフィールド4」の体験デモを実施 |
Shuttleブースでは、小型ベアボーンキット「DS47」のバラバラ標本が展示 | 「ELSA GeForce GTX 770 S.A.C 2GB」による3画面表示デモを行ったELSAブース |
Western Digitalブースでは、同社が発売しているHDDを一堂に展示 | SAMSUNG製SSDのパフォーマンスデモを実施した、ITGマーケティングブース |
実際に物販も行われていたMad Catzブース |
文: GDM編集部 池西 樹
株式会社ユニットコム: http://event.unitcom.co.jp/