2013.11.22 00:02 更新
2013.11.21 取材
インテル株式会社(本社:東京都千代田区)は、Embedded Technology 2013において、Arduino互換開発ボード「Galileo」を展示。来月の国内発売開始を前に、搭載コンポーネントや基板をじっくりと確認しておこう。
Arduino互換開発用ボード「Galileo」。12月中旬より国内発売が開始され、価格は7,000円前後と比較的安価。SBCの新風として期待がかかる製品だ |
12月中旬より国内発売が予定されている、Arduino互換開発用ボード「Galileo」がインテルブースに登場。基板展示の他、電子回路を応用した“電子猫じゃらし”の動体デモや、今年10月にローマで開催された「Maker Faire Rome」で瞬殺された、配布パッケージなども合わせて展示されていた。
「Maker Faire Rome」で配布されたパッケージをそのまま展示。国内発売される際にはパッケージデザインや内容物は変更される可能性がある | 「Galileo」と人感センサーを組み合わせて作られた“電子猫じゃらし”。猫の動きを感知して赤色レーザーを動かすことができる |
ちなみにArduinoとは、C/C++をベースに開発された「Arduino言語」と開発基板で構成される統合開発環境。「Galileo」では、動作クロック400MHzのPentium完全互換プロセッサ「Quark Soc X1000」とDDR3 256MBメモリをオンボードで搭載。さらに512KBのエンベデッドSRAMと8MBレガシーSPIフラッシュが実装されている。ちなみに担当者によると“Arduino互換開発ボードとしては、非常にハイスペック。既存開発ボードの処理速度に不満を持っていたユーザーにも納得してもらえるだろう”とのこと。
プロセッサはPentiumを現在のプロセスでシュリンクした「Quark Soc X1000」を搭載。動作クロックは400MHz、消費電力は基板全体で約2Wと非常に少ない | メモリはMicron製DDR3 128MBを2基搭載する |
インターフェイスは、Arduino互換のデジタル/アナログpinに加えて、microUSB×2、UART 3.5mmジャック×1、10/100Base-T有線LAN、microSDHC(最大容量32GB)を搭載。さらに基板背面にはフルサイズMini PCI-Expressスロットも用意され、PC系の周辺機器を拡張することもできる。
microUSB×2、10/100Base-T有線LAN、microSDHCなどPC互換のインターフェイスが充実しているのも特徴 |
基板サイズは100×70mmで、製品にはACアダプタが同梱。なお開発環境、回路図、部品表などはこちらのサイトから無償でダウンロードすることができる。
基板背面には配置されたフルサイズMini PCI-Expressスロット | 付属のACアダプタ。海外パッケージのためアダプタや着脱式だが、国内版では通常の2pinタイプが同梱される |
文: GDM編集部 池西 樹
Embedded Technology 2013: http://www.jasa.or.jp/et/