2013.11.22 01:51 更新
2013.11.22 取材
我ら自作派にも馴染み深いIntel、「Embedded Technology 2013」でも一丁目一番地といえる“A-01”に巨大ブースを構えている。ところがその中央に座っているのは、謎の多脚ロボット。気まぐれに(なぜか)琴を爪弾いては道行く人の注目を集めていた。いったい何をやっているんだろう?
「ワークロード集約デモ」と題したIntelの不思議な展示デモ、実は
Intelの仮想化支援技術「Intel VT(Intel Virtualization Technology)」が関係している。そのIntel VTに対応したウインドリバー株式会社の組込み向けハイパーバイザー「Wind River Hypervisor 2.0」を利用して、Windows 7を動作させつつWind River Linuxでロボットを操作しているという仕組みだ。
琴の横に鎮座した謎の物体。やおら展開するや巧みに琴を弾きこなす。気まぐれに演奏しているようでいて、実は担当者に頼めばいつでも動かしてもらえるようだ |
この仮想化によりこれまで稼働していた多数のシステムを単一システムに統合、主に製造環境におけるフロアスペースや運用コストの削減に貢献できるというお話だ。やや迂遠な気がするものの、詰まるところこのロボットは「仮想化された産業ワークロードが奏でるハーモニーを体現している」(担当者)ということらしい。
OS間通信にも対応するため、「もしWindowsが落ちても問題なくロボットを操作できる」とは担当者談。会場に足を運んだ際は彼の演奏に耳を傾けてみよう |
これらのデモを稼働させているCore i7搭載PC。サーバーとして出荷されているというシステムで、エルミタ的にはこの筐体の方も気になる |
文: GDM編集部 絵踏 一
Embedded Technology 2013: http://www2.jasa.or.jp/et/ET2013/