2013.11.23 19:00 更新
2013.11.23 取材
セキュリティ大手として知られる日本セーフネット株式会社ブース(E-35)では、何やら場違いにも思えるスロットカー用サーキットが中央に座っていた。「我が社のセキュリティソリューションをこれ以上なく分かりやすく展示した」という試みで、話を聞けばなるほど納得?
Safenet, Inc.(本社:アメリカ メリーランド州)といえば、世界100ヶ国以上で25,000社以上の顧客を持つという、情報セキュリティの専門メーカー。国家安全保障局などの米政府関連機関や米軍、金融機関などそうそうたる顧客を抱え、特にソフトウェア開発分野に向けてのシェアはグローバルでほぼ100%、国内でも70%以上と圧倒的だ。そんな同社が持ち込んだスロットカーサーキット、果たしてどんな意味があるのだろうか?
サーキットを周回しているのはCarera社製スロットカー。その中には、SafenetのUSBキー「Sentinel」を組み合わせたセキュリティソリューションが組み込まれている |
独Carera製スロットカーが走り回るサーキットを眺めていると、マシンが急に加速したりスピードダウンしたりと、不思議な動きをしている。何を隠そう、このスロットカーには同社のセキュリティソリューション「Sentinel RMS Embedded」が組み込まれており、セットのUSBキーを使用することで“高速走行”などの該当機能を有効にしているというワケだ。
デモに使用されていたのは、同社が手がけるセキュリティUSBキーの看板モデル「Sentinel」シリーズ。主にソフトウェア開発企業などに出荷されるモデルで、デモ機では使用するUSBキーに応じてロックされた機能が解放されていく様を体感することができる。CADシステムなどとこのソリューションを組み合わせて出荷することが想定されており、「ソフトウェア中心の時代にセキュリティ技術を通じて収益を最大化する」(メーカー担当者)ことに大いに役立つという。
ソフトウェア開発などのシーンでもやることは同じ。セキュリティ情報を記録したUSBキーを接続、該当機能を有効にするという仕組み。赤いUSBキーを使用すると、マシンの“高速走行”が有効化されていた |
文: GDM編集部 絵踏 一
Embedded Technology 2013: http://www2.jasa.or.jp/et/ET2013/