2013.11.23 19:00 更新
2013.11.23 取材
「リチウムイオンキャパシタ」を展示していた太陽誘電ブース(A-17)にて、実はそれ以上に目立っていたかもしれないのが謎の鉄道模型。この手の“走りモノ”が多い「ET 2013」だが、同社もまたこのキットに技術の最先端を隠していた。
注目はキットの手前中央に設置された陸橋だ。実はこの陸橋の下には太陽誘電が開発した最新の「振動センサ」と「光変位センサ」が取り付けられており、車両が通過した際の振動や橋の“たわみ”を読み取っている。データは一体型のワイヤレスモジュールでPCに転送される仕組みだ。
センサは振動検知と連動して動作しており、通常時はきわめて低消費電力で駆動する。振動を検知するや計測を開始、2秒間の計測データをワイヤレスで転送できる。建物のモニタリングや農業、防犯などに向けたトータルソリューションの一角で、すでに実地試験も順調に進んでいるという。
陸橋の下に設置された2つのセンサー。ワイヤレスモジュールと一体化し、車両が通過する瞬間の振動と“たわみ”を読み取って転送している。太陽誘電はこれらを総合したモニタリングソリューションを提案しているというワケだ |
PC側に転送された振動と変位の測定データ。センサーは振動検知と連動しており、振動時から2秒間のデータをワイヤレスで転送、クラウド上から確認できる |
文: GDM編集部 絵踏 一
Embedded Technology 2013: http://www2.jasa.or.jp/et/ET2013/