2013.11.26 20:00 更新
2013.11.26 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)から、合計12ポートのSATAポートを搭載するMini-ITXマザーボード「C2750D4I」が登場した。組み込み向け製品ながらオリオスペックでは単体発売にも対応する。
Intelの低電力サーバー向けSoC、“Avoton”ことAtom C2750をオンボードで搭載する「C2750D4I」。TDPは20Wとやや大きめのため、コンパクトケースで使用する場合にはエアフローに注意したい |
the Voicesで一報をお届けした、Atom C2750(8コア/定格2.40GHz/TB時2.60GHz/キャッシュメモリ4MB)搭載Mini-ITXマザーボード「C2750D4I」の入荷をオリオスペックで確認した。同店によれば組み込み向けながら、単体での発売にも対応するとのこと。なお入荷量は少量で、売価は税込48,800円。
Marvell製SATA3.0コントローラを2枚実装させ、SATA3.0(6Gbps)×8(白)、SATA2.0(3Gbps)×4(青)の12ポートのSATAを搭載。またファンコネクタも6口用意され、冷却性能にも不安はない |
サーバー向けらしい高い拡張性が特徴で、SATAポートは、C2750によるSATA3(6.0Gb/s)×2、SATA3(3.0Gb/s)×4の他、Marvell SE9172によるSATA3(6.0Gb/s)×2と、Marvell SE9230によるSATA3(6.0Gb/s)×4の計12ポートを標準装備。ネットワークはIntel i210チップ×2によるデュアルギガビットLAN構成で、2つのポートまとめて冗長構成とするチーミングをサポート。さらにメモリスロットはECC対応DDR3×4が用意され、最大64GBまで増設できる。
ギガビットLANはIntel i210チップ×2によるデュアル構成。横にはRealtak RTL8211Eによるマネジメント用LANポートも搭載される | メモリスロットはデュアルチャネル対応の4スロット。ECCメモリがサポートされ最大64GBまで実装できる |
グラフィックスチップはASPEED「AST2300」、拡張スロットはPCI-Express2.0(x8)で、バックパネルインターフェイスはD-Sub×1、ギガビット有線LAN×2、マネジメントLANポート×1、シリアルポート×1、USB2.0×2。対応OSは、Windows Server 2012/2008 R2 SP1、Cent OS 6.4/5.10、SUSE Enterprise Linux Server 11 SP1、FreeBSD 9.1、Fedora Core 19、Ubuntu 12.10/12.04、VMWare ESXi 5.5。
マニュアル記載のブロックダイアグラム図。ギガビットLAN×2、Marvell 9172、AST2300はPEX製レーンスイッチチップを介して接続されている | Windows 8/7のようなコンシューマ向けOSには正式対応しない |
なおオリオスペックでは、オリジナルNASケース「ZNSC-800P」やSilverStone「DS380」を採用した完成品の発売も予定している。
オリオスペックでは「ZNSC-800P」や近日発売予定のSilverStone「DS380」を採用した完成モデルも発売予定 |
文: GDM編集部 Tawashi/GDM編集部 池西 樹