2014.01.30 22:40 更新
2014.01.30 取材
CORSAIR Components, Inc.(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2014年1月30日、秋葉原UDX(所在地:東京都千代田区)においてメディア向けの「新製品発表会」を開催した。会場には「2014 International CES」でデビューした新製品が並べられるとともに、発売を間近に控えた注目アイテムの情報がアナウンス。もうすぐやってくるCORSAIRのニューカマーを一足先にチェックしておこう。
超大型ケースから入力デバイスまで、「CES 2014」に登場したアイテムが多数紹介されたCORSAIRの新製品発表会。会場では日本AMDの協力で設置されたハイエンドマシンのデモも |
今月初頭にラスベガスで開催された「2014 International CES」(CES 2014)に多数の新製品を投入したCORSAIR。本日の会場にも様々なカテゴリのアイテム群が持ち込まれるとともに、国内未発売の注目製品についてのロードマップがアナウンスされた。
マイクを握ったのは、CORSAIRイベントではおなじみのカントリーマネージャー園部 英生氏だ。手始めに国内でも先行して18日より発売が開始されている同社初のMini-ITXケース「Obsidian 250D」と、“スーパーキューブ”の白モデル「Air 540 Arctic White」を徹底解説。特に園部氏が「久しぶりの自作に挑戦した」という「Obsidian 250D」については、「ハイエンド構成を詰め込んでもエアフローがしっかり確保できる」とその魅力を大いに語ってくれた。
解説を担当したCORSAIRカントリーマネージャーの園部 英生氏。この度「Obsidian 250D」を手に久しぶりの自作に挑戦したのだとか |
登場が待たれる新型ケースの中で、一際注目のモデルが「Graphite 760T」だ。残念ながらサンプルの手配が間に合わず紹介のみとなったものの、実用性の高さにとどまらない“デザインコンシャス”なフルタワーケースとあって、国内でのお披露目が待たれる。
現在でも人気の「Graphite 600T」を更新する後継モデルで、最大の特徴はスイングアウトで開くサイドパネル。ほぼ全面をアクリル製ウインドウとすることで、メンテナンス性向上とともに“魅せるケース”を実現した。
拡張性の高さもトップクラスを誇り、トップに最大360mm&フロントに最大240mmのラジエター、最大7基のファン、最長450mmのグラフィックスカード、最長230mmの電源ユニットを搭載できる。こちらは3月にも国内市場に投入される見込みとなっている。
「まるでキャビネットを開けるように」開くことができる、フルスイング式のサイドパネルを採用。拡張性の高さもすさまじく、エンスージアストも満足なスタイリッシュケースに仕上がっている |
電源ユニットのカテゴリにも大注目の新製品「AX1500i」が用意されていた。既存「AX1200i」など「AXi」シリーズの最上位モデルにあたる1500Wモデルで、電源変換効率は80PLUS PLATINUM以上となる94%。現在鋭意開発中で、製品版でもPLATINUM超えの「80PLUS TITANIUM認証」を取得できるよう調整中だという。こちらは今年夏頃に市場に投入される見込みだ。
ゲーミングユーザーにも圧倒的支持を受けるCherryとタッグ。メカニカルキーボード初の1,680万色イルミネーション実現のキーボードがCORSAIRから発売される |
入力デバイスの解説セッション冒頭で紹介されたのは、メカニカルスイッチの雄・Cherryとタッグを組んでリリースするイルミネーションキーボード。Cherryが開発した「Cherry MX RGB」を搭載するモデルで、メカニカルキーボードとして初めて1,680万色のバックライトを実現した。ユーティリティで個別のキーごとにカラーをカスタマイズできるという仕様で、こちらも今年夏頃の市場投入が検討されている。
近日登場のメカニカルキーボード「K65JP」もリリース。こちらは現在英語配列モデルが先行販売されている「K65 Compact」の日本語配列版で、2月8日に発売開始の予定だ |
「Raptor M40」の後継モデルにあたる「Raptor M45」。既存モデルからセンサーをPIXART「PWM3310」に換装、最大解像度が5,000dpiにアップするとともに、50dpi刻みでカスタマイズできるようになった |
ウチはメモリも作ってますよ(笑)と、USBメモリのラインナップもズラリ紹介。新製品として、microUSBとUSB端子をデュアル搭載する「Flash Voyager GO」が2月下旬に発売される |
自らも「Obsidian 250D」を自作に使った、と語る日本AMDマーケティングスペシャリストの井戸川 淳氏。もちろんAMD自慢のKaveriと話題のMantleについても語り尽くします |
会場には、日本AMDマーケティングスペシャリストの井戸川 淳氏も応援に参上。ケーブルの取り回しやメンテナンス性、完成度の高さなどから「CORSAIR製ケースの“作りやすさ”や“信頼性”から、デモPCに使う機会が増えている」と、CORSAIR製品の出来栄えを絶賛した。
さらに続くセッションでは、AMD APUの“本命”として人気を呼んでいる「Kaveri」の魅力を徹底解説。「下位モデルもリリースしていきたい」と今後の展望も語りつつ、ゲーミングシーンの変革を期待されるAMD提唱のAPI「Mantle」についても、DirectX比におけるパフォーマンスの高さをアピールした。
会場で3画面出力のハイパフォーマンスマシンを駆動させていたデモPC。ケースには「Obsidian 250D」を採用、グラフィックスにはAMDのハイエンドRadeon R9 290Xが搭載されていた |
コストパフォーマンスの高さから人気で品薄になりつつある「Kaveri」についても解説。Mantle対応タイトルにおけるパフォーマンスの優位性もアピールしていた |
文: GDM編集部 絵踏 一
CORSAIR Components, Inc.: http://www.corsair.com/