2014.03.13 01:00 更新
2014.03.13 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は、3月13日に情報が解禁されたNVIDIAのモバイル向けGPUGeForce GTX800Mシリーズを搭載したゲーミングノート新製品をメディア向けに発表した。披露されたのは、さらにパワフルかつ魅力的な装備に身を包んだ新生「G」シリーズ。最近にわかに注目を集めているというこのカテゴリにおいて、MSIは一体どんなモデルで勝負するのだろうか。
会場では、新型GPU GeForce GTX 800Mシリーズを搭載したゲーミングノートを一堂に展示。実際にタッチアンドトライが可能だった |
本日NVIDIAより、モバイル向け新GPU GeForce GTX 800Mシリーズが正式にリリース。それに先立ち、秋葉原ではMSIによる新製品発表会が行われた。披露されたのは、モンスタースペックを誇る「GT Dominator」シリーズと薄型のミドルレンジモデル「GE Apache」シリーズ、そしてUltrabook級の薄型筐体にハイエンド構成を詰め込んだ「GS」シリーズだ。
司会進行を担当した、エムエスアイコンピュータージャパンの三好 正行氏 | MSI director of sales deptのDoria Chen氏 |
会場では、エムエスアイコンピュータージャパン三好 正行氏が進行を担当したほか、多数のゲストが登場。MSI本社から駆けつけたdirector of sales deptのDoria Chen氏を皮切りに、エヌビディア ジャパンの林 憲一氏、SteelSeries Japanの加藤喜久男氏、株式会社アユートの高木 賢宏氏、株式会社マイルストーンの西潟 良祐氏が相次いで登壇し、新GPUの魅力や新生「G」シリーズの画期的な新機能に至るまでを解説した。また、実際の詳細な開発セッションはMSI本社のProduct manager Marc氏が担当、セッション後半にはMSIがスポンサードするプロゲーマーチーム「GALACTIC」より江尻 勝氏もコメントを寄せた。
エヌビディア ジャパンマーケティング本部部長 林憲 一氏 | SteelSeries Japanセールス&マーケティングディレクター 加藤 喜久男氏 |
株式会社アユート営業部マーケティンググループプロダクトマネジャー 高木賢 宏氏 | 株式会社マイルストーン営業部一課課長 西潟 良祐氏 |
MSI Product manager Marc氏 | プロゲーマーチーム「GALACTIC」江尻 勝氏とチームメンバー |
会場に並んだ製品の内、フラッグシップモデルにあたるのが「GT Dominator」シリーズだ。フルHD解像度に対応する17.3インチモデル「GT70 Dominator」と15.6インチ「GT60 Dominator」からサイズ別でチョイスできるほか、「GT60」には解像度2,880×1,620ドットの“3K Edition”もラインナップする。
アルミボディを採用するマッチョな風貌が特徴。ほとんどのゲームが快適に動作するハイエンド構成で、デスクトップ機と比べても遜色ないパフォーマンスを誇る |
グラフィックスは、ビデオメモリ8GBのGTX 880MもしくはGTX 870Mを採用。Intel HM87チップベースの製品で、CPUにはHaswell世代のCore i7を搭載、メモリは4スロットで最大32GB、ストレージには3基のmSATA SSDをRAID 0構成で組み込んだ「Super RAID 2」を実装する。ネットワークチップはゲーマー御用達の「Killer DoubleShot」だ。
ゲーミングシーンを盛り上げる優れた周辺機能も健在で、打鍵感に優れキーカスタマイズやマクロにも対応したSteelSeries製キーボードや、立体音響が楽しめる「DYNAUDIO」、高インピーダンスヘッドホンもサポートする「Audio Boost」やBlu-rayドライブを備える。
本日から発売が開始される予定で、市場想定売価は「GT70」が20~30万円で、「GT60」が20~27万円だ。
従来から搭載台数を増して3台になったRAIDストレージ「Super RAID 2」を実装。SteelSeries製キーボードに代表される優秀な周辺機能も大きな魅力だ | |
「Matrix Display」による最大3画面表示に対応しており、会場では多画面出力のデモも行われていた |
コストパフォーマンスに優れたお得なモデルが欲しい、というなら「GE Apache」シリーズがオススメ。GTX 860MもしくはGTX 850MとCore i7を組み合わせる |
10万円台で購入できるミドルレンジモデルとして、MSIは「GE Apache」シリーズを用意。グラフィックスは新アーキテクチャ採用のGTX 860M/GTX 850M、CPUはIntel Core i7を搭載するなど、コストパフォーマンスに優れたシリーズだ。メモリは最大16GBで、ストレージはmSATA SSD×2の「Super RAID」を実装、Blu-rayドライブも搭載しているなど、オールラウンドに活躍できる。
17.3インチモデル「GE70 Apache」と15.6インチ「GE60 Apache」をラインナップし、液晶解像度はもちろんフルHDに対応。こちらの想定売価は「GE70」が13~17万円、「GE60」が12~16万円で、本日より販売が開始される。
そして最後に、会場に参考出品されていた超薄型モデル「GS」シリーズをチェックしておこう。例によって17.3インチと15.6インチモデルをラインナップしているが、一番のトピックは世界最薄19.95mm厚デザインを実現した15.6インチモデル「GS60 Ghost」だ。まさにUltrabook級のボディで、重さもハイエンド構成を詰め込んだゲーミングノートにして約1.9kgと極めて軽量。MSIが「ゲーミングノートを再定義する」と称する意欲作だ。
その薄型軽量デザインを可能にした筐体素材とは、従来の半分の重量で済むという高価なマグネシウム・リチウム合金。航空宇宙分野の最先端で使用されている素材で、ゲーミングノートPCとしてはMSIが初めて採用した。
スペックはグラフィックスにGTX 870Mもしくは860M、CPUにCore i7を搭載。メモリは最大16GB、ストレージは最大256GBの「Super RAID」とオプションで2.5インチHDDの搭載にも対応する。低遅延ネットワークチップ「Killer DoubleShot」やSteelSeries製キーボードなど、周辺機能も上位機種同様に充実させた。液晶解像度はフルHDで、「GT Dominator」シリーズと並び“3K Edition”もラインナップしている。
こちらの想定売価は未定ながら、4月以降に改めてリリースされる予定だ。
新素材マグネシウム・リチウム合金を採用、従来からさらに薄くなった。天板をはじめ、キーボード周りのデザインも刷新されている | |
上位機種匹敵のハイスペックも魅力。なお、以前レビューした17.3インチモデル「GS70 Stealth」の後継機もラインナップしている |
文: GDM編集部 絵踏 一
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社: http://jp.msi.com/