2014.03.21 12:00 更新
2014.03.21 取材
PCの電源を投入した際、通常のビープ音とは別にPC-98x1風の“ピポッ”という音を鳴らすことができる工作キット「PiPo Ver6.2A」が三月兎2号店で販売中だ。価格はオールインワンの「組み立てキット」が1,400円で、構成パーツの異なる全4製品を購入できる。
最小限のハンダ工作で完成する「国民機起動音発生装置」。搭載するマイコン「PIC12F615」の発振周波数により、PC-98時代の起動音“ピポッ”を再現する |
PC-98時代の“ピポッ”という起動音がどうにも懐かしい、というレトロ好きする人にオススメな工作キット「PiPo Ver6.2A」が発売中だ。同人サークル「爆竹銃」さん製作によるアイテムで、従来はコミックマーケットなどの同人イベントで販売されていた。
これはその最新版となる製品だが、“国民機起動音発生装置”を称するこのキットの機能は、PCの起動信号を読み取って“ピポッ”という音を鳴らすだけというシンプルなもの。それだけにその機能へのこだわりはかなりのもので、内蔵CPUの動作クロックに連動して高速化していったピポ音の長さも自由に設定できる。
具体的には、PC-9801VMクラスの“ピーポー”からPC-9801RXクラスの“ピポッ”、さらにはオーバークロック動作時の“ピョッ”までを再現できるという具合だ。
基板上でピポ音の調整が可能で、右下の「VR1」ではピポ音の長さを「0~1.024秒」間隔で自由に設定できる。横にあるオレンジの「VR2」ではピポ音の何秒後に通常のビープ音を鳴らすかの「スルー抑止時間」、上の「VR3」では全体のボリュームを設定可能だ |
ラインナップは全4製品。「組み立てキット」以外は自分で好きな部品を調達したい人向けで、「秋葉での部品購入用メモ」も付属する |
ラインナップはオールインワンの「組み立てキット」(1,400円)のほか、「プログラム書込済みPIC」(400円)、「専用基板(電源コネクタ付属)」(500円)、「プログラム書込済みPIC 専用基板(電源コネクタ付属)」(800円)の全4製品。組み立てキット以外には、他の部品調達用に「秋葉での部品購入用メモ」も付属している。
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/