2014.03.27 03:01 更新
2014.03.27 取材
もう“移植手術”に頼る必要なし!ファミコンのPPUからアナログRGB出力を可能にする、オースラリア発の改造キット「NESRGB」の取り扱いが三月兎2号店で始まった。しかし同店の原田さんはじめレトロゲーマー待望の一品とあって、なんと早くも完売。欲しい人はもうしばらく待つ必要があるようだ。
「いきなり売っていないアイテムの話題で恐縮ですが、久しぶりにコレオシ待ったなしな大物がやってきましたよ。ファミコンに組み込んでRGB出力を可能にするという、レトロゲーマー垂涎の『NESRGB』とはコレのこと。これまでは(貴重な)RGB対応のPPUを漁ってきては載せ換えて・・・という“移植手術”に頼ってきましたが、ついにオーストラリアのgeekな野郎どもがやってくれましたね。
もちろん単なるコンバーターじゃありません。ファミコンのCPUとPPUの間にこの『NESRGB』を組み込むことで、なんとこの基板がRGB信号を生成して再描画するという、ものスゴイ離れワザをやってのけているんです。まさかファミコン発売から30年以上経って、普通のPPUからRGBが出力できるようになるとは・・・実に感激ですね。言ってみれば、PC-98でHDMI出力するくらいの衝撃ですよ。
ちなみに対応はニューファミコン(AV仕様ファミコン)とツインファミコンで、残念ながら赤白の初代ファミコンは今のところ非対応。それと工作自体は、一度PPUを取り外して再実装する必要もあるので上級者向けと言えるでしょう。ハンダに慣れた方でも3時間くらいはかかりますが、とにかくビックリするくらい発色がよくなりますからね。ここは我慢してハンダを握りましょう。
店頭では、漫画家RIKI氏がファミコン生誕30週年を記念して製作したファミコンゲーム「キラキラスターナイト」がデモ中。流れているのは、なんと特別仕様の「三月兎 NESRGB正規代理店ver」なのだ |
ところが肝心の在庫がない、というのが現在の悩みですね。我ら三月兎が国内代理店として独占販売することになったんですが、あまりの人気で向こうもストックをすっかり切らしてしまったらしいんですよ。再入荷には早くても5週間くらいかかるとか。4月中には次回入荷分の予約受付も始めますので、欲しい方はもうちょっとだけ待っていただきたいですね。」
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/