2014.04.25 03:44 更新
2014.04.25 取材
PC-98時代の“ピポッ”という起動音が現代のPCに蘇る、同人サークル爆竹銃さん製作の工作キット「PiPo Ver.6.2B」が三月兎2号店にて販売中。発売時にたちまち完売してしまった“Ver.6.2A”の登場から約1ヶ月、マイナーチェンジを経てようやくの再入荷だ。「前回はコレオシする余裕がなかった」ということで、“ピポ音”をこよなく愛する原田さんにあらためて話を聞いてみよう。
「初めて入荷した時の勢いはスゴかったですよ、まさに瞬殺。まぁ数が少なかったのもあるんですが・・・おかげでコレオシしそびれてしまいました。そこへ今週になって、ようやくこの『PiPo Ver.6.2B』が再入荷してきたという次第で。ちなみに微妙にバージョンが上がっているのは基板が改良されたからですが、爆竹銃さん曰く『20、30と量産する時に楽になった』ということで、買う側には関係のない話のようですね。
一応ご存知でない方のために説明しますと、コレはPCに組み込んでPC-98時代の“ピポッ”という起動音を鳴らすための工作キットです。+5Vの立ち上がりに反応して音を鳴らすシンプルな仕組みで、これで懐かしのピポ音が現代のPCに蘇るというワケですよ。
しかも単に鳴らすだけじゃない。プロセッサのクロックが高速になるごとに変わっていったように、ピポ音の長さを自由に設定できるんですよ(0~1.024秒間隔)。PC-9801VMクラスの“ピーポー”からPC-9801RXクラスの“ピポッ”、さらにオーバードライブ時の“ピョッ”という具合ですね。私はやっぱり“ピポッ”かなぁ。
ちなみにパッケージに『ピポッ・・・とならないのが寂しい』とある通り、当時を知る人間としてはものすごく嬉しいアイテムです。でもオジサマ世代な方々ばかりに受けているワケじゃなくて、レトロブーム的なものなのか、若い方も結構買っていきますよ。今回はそれなりの数が入荷しましたので、ぜひ色んな方に“ピポッ”を味わっていただきたいですね。」
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/