2014.06.04 00:00 更新
2014.06.03 取材
GIGABYTE TECHNOLOGY(本社:台湾)は、今年も一般来場者向けTWTCホール1に加えて、「台北101」36階にメディア向けの特設会場を用意した。今回は新製品がズラリ展示された会場で、特に注目のグラフィックス系アイテムをご紹介しよう。
昨年同様、「台北101」36階に設けられた「VIP MEETING ROOM」の様子。新製品がズラリ展示されるほか、同社のゲーミングマザーボードやOCマザーボードを使ったデモも行われていた |
NVIDIA GeForce GTX 780 Tiによる3-Way SLIを構築できるオールインワンシステム「WATERFORCE」 |
5月30日付けのプレスリリースで一報をお届けした「WATERFORCE」は、NVIDIA GeForce GTX 780 Ti×3を搭載した外付水冷システム。それぞれのグラフィックカードには、GPU、メモリ、MOSFETを冷却するフルカバータイプの水冷ヘッドを標準装備。これを外付ボックスに収納された120mmラジエター×3を使い放熱することで、優れた冷却性能を実現。排熱処理の難易度が格段に上がる3-Way SLI環境へのハードルを大幅に下げることができる。
3枚のグラフィックスカードにそれぞれ水冷用ラジエターを実装。組み立て不要のオールインワンタイプで、ポンプスピードやファンスピードは個別に調整できる |
現在の回転数や温度についてはフロントのLEDパネルで確認できる |
また高い冷却性能に支えられ、標準装備されるNVIDIA GeForce GTX 780 Tiは、コアクロック1,085MHz(リファレンス876MHz)、ブーストクロック1,150MHz(リファレンス928MHz)へと引き上げられたオーバークロック仕様。そのほか、メモリクロックは7,000MHz、メモリバス幅は384bitで、GDDR5 3GBメモリを搭載する。
瞳のロゴがデザインされた3-Way SLIブリッジも付属 | 組み合わされるGeForce GTX 780Tiはコアクロック1,085MHz、ブーストクロック1,150MHzのオーバークロック仕様 |
なお発売は9月以降の予定で価格は未定。製品には外付け水冷ボックスとNVIDIA GeForce GTX 780 Ti×3のほか、オリジナルロゴ入り3-Way SLIブリッジも付属される。
これまでの約1.3倍の冷却性能を実現したTDP600W版「WINDFWORCE」 |
ブースには、TDP600Wに対応する新型「WINDFWORCE」も展示されていた。こちらは従来の特許技術である「Triangle Cool」を踏襲しつつ、風の跳ね返りを軽減するため、高さを交互に組み合わせたオリジナルフィンデザインを採用。
大きさの異なるフィンを組み合わせることで、風の跳ね返りを減らしエアフローを向上 | ファンブレードには、空気の流れを整流する独自の溝が設けられている |
さらにブレードに「3Dストライプカーブ」と呼ばれる溝を設け、風量を改善したオリジナルファンと、受熱容量を拡大したヒートパイプを組み合わせることで、冷却性能を向上させた。
ヒートシンク、冷却ファン、ヒートパイプすべての設計を見直し再構築された新型「WINDFORCE」。比較してみるとその違いは一目瞭然 |
なお製品の解説をしてくれたSupervisor Marketing Department Graphics Card Sales & Marketing DivisionのEtien Tsai氏によれば、第1弾製品としてNVIDIA GeForce GTX TITAN BLACK搭載モデルが予定されており、近いうちに製品のリリースを発表できるとのこと。
グラフィックス製品について解説をしてくれたのはSupervisor Marketing Department Graphics Card Sales & Marketing DivisionのEtien Tsai氏 |
文: GDM編集部 池西 樹
GIGABYTE TECHNOLOGY: http://www.gigabyte.com/