2014.06.05 02:32 更新
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2014年6月4日、各国プレス向けカンファレンスを開催した。「Pentium Anniversary」にピッタリな低価格OC対応マザーボードや、Haswell-E対応のX99マザーボードなど、注目の製品を中心に紹介していこう。
「Pentium Anniversary Edition」向けを謳う、Intel Z97 Express搭載ATXマザーボード「Z97 Anniversary」 |
6月3日に正式リリースされた「Pentium Anniversary Edition」。Intelのパッケージ版CPU販売20周年を記念したモデルで、低価格なPentiumブランドながら、CPUの倍率を自由に設定できるアンロック仕様なのが特徴だ。
4本のメモリスロットや6ポートのSATA3.0(6Gbps)など、基本性能は網羅しつつ、機能を厳選することで低コスト化を実現 |
このCPUに組み合わせるべく、ASRockが投入したのが「Anniversary」シリーズ。Intel 9シリーズの最上位チップ、Z97 Expressを採用しつつ、機能厳選することで売価約80ドルという低価格を実現。これまでより手軽にオーバークロックを楽しむことができる。
こちらはMicroATX仕様の「Z97M Anniversary」。標準サイズよりも奥行きが小さく、コンパクトPCにも楽に収納可能 |
用意されるラインナップは、ATXの「Z97 Anniversary」と、MicroATXの「Z97M Anniversary」の2種。会場で行われていたオーバークロックデモでは、定格駆動から1.3GHzアップとなる4.5GHzで安定動作しており、あまりの向上率に、各国のプレス関係者から「より上位のCore i3シリーズがすべて不要になってしまうのでは」という声も聞かれるほどだった。
ASRockの上位モデル「Extreme6」型番を引き継ぐ、Intel X99マザーボード「Z99 Extreme6」 |
また会場には、次期デスクトップ向けハイエンドとされる、LGA2011-v3対応Intel X99 Expressマザーボード「X99 Extreme6」と「X99 Extreme4」も展示されていた。
「Z97 Extreme6」詳細レビューで、パフォーマンスを検証した「Ultra M.2」スロットを搭載する |
メモリはクアッドチャネル対応のDDR4×8本で、動作クロックは2,800MHz(OC)まで。PCI-Express3.0(x16)スロットは3本用意され、3-wayまでのNVIDIA SLI/AMD CrossFire Xに対応する。また「X99 Extreme6」には、帯域幅32Gbpsを誇るオリジナルスロット「Ultra M.2」も搭載される。
「Ultra M.2」スロット以外は「Z99 Extreme6」とほぼ同等の機能を備える「Z99 Extreme4」 |
BMWデザインのスタイリッシュベアボーン「M8」は、Intel Z97 Expressマザーボードや600W電源ユニットを搭載し、リニューアルされる |
devil’s canyonに最適なマザーボードとして紹介されたのは、「OC Formula」シリーズに属する「Z97 OC Formula」(画像左)と、「Z97 OC Formula」(画像右) |
製品について解説を担当したのは、エルミタでもおなじみの台湾本社マーケティング本部長Chris Lee氏 |
文: GDM編集部 池西 樹
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/